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◆ここにきて安定して力を発揮できるようになっているクリソライト

　日本テレビ盃で人気2頭が揃って負けたことでホッコータルマエに人気が集中しそうだが、今回はクリソライトに期待してみる。帝王賞では、逃げたクリノスターオーの2番手を掛かり気味に追走した前半1000m通過が59秒9というハイペース。近年、大井2000mで前半の通過が1分を切ったのはスマートファルコンが逃げた時だけ。見た目にも速いそのペースの追走で、直線でホッコータルマエに並びかけられた時にはバッタリかと思って見ていたが、3/4馬身差で食い下がった。日本テレビ盃はさすがにコパノリッキーと競り合ってのハイペースで、しかしここにきて安定して力を発揮できるようになっている。ホッコータルマエが秋初戦ということであれば、逆転のチャンスはある。

　ホッコータルマエにはGI/JpnI・10勝目という日本記録がかかる一戦。ヴァーミリアン、エスポワールシチーがGI/JpnI・9勝目を挙げたのが8歳時のことで、ホッコータルマエはまだ6歳という若さ。大井2000mはすでに帝王賞、東京大賞典を2勝ずつという記録だけをとってもスゴイ。

　コパノリッキーは、クリソライトと競り合った日本テレビ盃は直線を向いたあたりで失速して3着。2着のクリソライトから7馬身も離された。フェブラリーSのあと骨折休養明けとはいえ、負けすぎのように思う。大井2000mでは、昨年の帝王賞がワンダーアキュートの2着で、東京大賞典がホッコータルマエの2着。必ずしもこの馬が力を発揮できる舞台ではないように思う。

　地方期待のハッピースプリントは、帝王賞で3着とまずまずの好走を見せた。しかし期待された南部杯ではスタートで躓いたこともあって流れに乗れず6着。今回はミルコ・デムーロ騎手が鞍上となっての期待も。

　サウンドトゥルーが日本テレビ盃で2強をまとめて負かしたのには驚いたが、大野拓弥騎手の好判断を褒めるべきだろう。トップクラスがずらりと揃ったここでは、さすがに3着争いまで。

　ユーロビートの前走、東京記念はさすがに59kgがこたえた。3歳以上の地方馬では今年ここまで唯一のダートグレード勝ち馬だけに期待したい。

◎クリソライト
○ホッコータルマエ
▲コパノリッキー
△ハッピースプリント
△サウンドトゥルー
△ユーロビート