エーデルワイス賞から連勝狙うタイニーダンサー/北海道2歳優駿
◆今年の北海道のこの世代も上位拮抗でレベルが高く例年以上に全国区で通用するレベルにある
エーデルワイス賞に出走してきた中央馬はすべて1勝馬だったが、ここには2勝を挙げているエネスクが出てきた。しかもデビューからダートで2連勝で、その2戦目となったプラタナス賞は2歳のコースレコードでの勝利。とはいえ今年の北海道のこの世代も上位拮抗でレベルが高い。エーデルワイス賞の1、2、4着馬、そしてサンライズCの上位馬は、例年以上に全国区で通用するレベルにあると思う。
サウスヴィグラス産駒で距離延長だが、エーデルワイス賞を制したタイニーダンサーに期待する。最初の驚きは栄冠賞だった。後方からの追走となって、ラチ沿いから徐々に位置取りを上げ、逃げていたモダンウーマンをとらえて3馬身突き放したというレースぶりから、単なるスピード馬ではないことが見て取れた。強敵不在のフローラルCを大差圧勝し、JpnIIIのエーデルワイス賞でも中団に控える競馬で直線で抜け出した。むしろ距離が伸びてさらに力を発揮するのではないか。
エネスクが制したプラタナス賞は、前半3Fが33秒8というハイペース。それゆえレコード決着となったのだが、エネスクは直線で1頭だけ違う脚色で直線外から伸びて差し切った。レースぶりが荒削りなだけに、まだまだ能力を存分に発揮しているというわけではなさそう。
タービランスは、中央芝での惨敗はあるが、門別ダートでは4戦全勝。デビュー戦以外は1600m以上を使われていることも好印象。まだ底を見せていないだけに、あっさり勝って見せる場面も考えられる。
キョウエイギアは、新馬戦こそマイネルアトゥーに完敗の3着だったが、2戦目は同じ阪神ダートの1800m戦で、タイムを2秒5も詰めて直線抜け出しての圧勝。その変わり身から、さらなる上積みも考えられる。
プラタナス賞でクビ差2着だったのがナンヨーファミユ。こちらもエネスクと同じように前半は後方に控え、4コーナーではラチ沿いを通って直線伸びてきた。エネスクが外を回ってきたのに対して、こちらは最短距離を通ってきて、ゴール前はエネスクに併せて行って競り負けた。レースぶりからは、エネスクにクビ差という以上に実力には開きがあるように思う。
ジャーニーマンは、サンライズCでは3着だったが、上り3Fは勝ったタービランスと同じで、ゴール前で2着のスティールキングに迫った脚は見どころがあった。実力にそれほど差はない。
◎タイニーダンサー
○エネスク
▲タービランス
△キョウエイギア
△ナンヨーファミユ
△ジャーニーマン