気になるシュウジのマイル適性も追い切りでズバリ!
普段は地方競馬を予想検討、馬券購入することはありませんが、本日16日に川崎競馬場で行われる「全日本2歳優駿」は某予想動画に出演させていただいておりまして、ガッチリと予想させていただきました。買い目を発表した関係上、それも購入する予定です。
それにしても、地方競馬を買う手段での「ポイント」がスゴイですね。netkeiba.comのニュースにも掲載されていましたが、SPAT4でのプレミアムポイントがえらいことになっています。継続的に馬券を買うなら、絶対にそれを利用すべきだなあと思った次第。これをJRAでもやってくれたら、かなりポイントが貯まるのですけどね(笑)。
今年のJRA競馬もいよいよ残り2週。有馬記念の1週前追い切りはトレセンニュースでお伝えしているので、ここでは朝日杯FSの最終追い切りを含めた見解を書かせていただきました。
【朝日杯FS/エアスピネル】
デビューから2連勝。笹田和秀厩舎にはありがちな、週中は坂路で週末にトラックという追い切りパターンの併用調教で仕上げての2勝。個人的には左回り適性が非常に高いと考えていますが、それは現時点では関係ありませんね。折り合いをつけて走ることができるのは、やっぱりトラック追い切りの効果でしょう。
よって、1週前、最終追い切りともに坂路。16日はコウザンアプローチを追走して楽に先着。ラップの踏み方はラスト1Fが最速になっていて、文句ない数字。追い切り本数も十分にこなせていますし、調教内容から不安な点を探すことは困難。裏を返せば、2歳という不確定要素の多いG1でも、この馬に関しては安心して印を打つことができる馬といってよいでしょう。
ラスト1Fが最速になっていて、文句ない数字のエアスピネル(12月15日撮影)
【朝日杯FS/リオンディーズ】
1戦1勝でも人気している要因はエピファネイアの半弟でしょうか。確かに雰囲気がある馬ですし、今年のように抽選もなしに出走できるのは、運があるから他にないでしょう。ただ、1週前追い切りの時点でCWの併せ馬を無理に先着しなかったことは少しだけ気になっていました。
そして、最終追い切り。スマートシャレード、ビバパーチェと一緒にCWへ入場しましたが、道中で追い抜いてしまい、結局は単走の形。M.デムーロ騎手が馬のリズムを重視する追い切りなので、その結果が単走ですから、陣営としてもある程度納得でしょう。ただ、キャリアが浅く、その上で予定通りの併せ馬を消化していないというのは、レースでの折り合いに不安を残すと表現しても間違いではないはず。この追い切りを見て、高い評価はすることはできません。
レースでの折り合いに不安を残す形となったリオンディーズ(12月15日撮影)
【朝日杯FS/イモータル】
1週前追い切りはシャドウアプローチとの坂路での併せ馬でしたが、あっさりと遅れてしまう内容。確かにデビュー戦の最終追い切りでも併せ馬で遅れていただけに、攻めで動くタイプでないことはある程度分かっていました。だからこそ、16日の最終追い切りでDコースに登場した時はちょっとワクワクしたんですよね。
鞍上には乗り替わりの武幸四郎騎手。追い切った芝馬場はたっぷりと水分を含んでいて、重たい状況でしたが、テンからスピードに乗って、軽快な走り。このままゴールで伸びれば、とんでもない時計が出ると思っていましたが、最後は失速気味の1F12.9秒。馬なりの相手に遅れたところを見て、追い切り前のワクワクが消えてしまったことは言うまでもありません。
馬なりの相手に遅れたところを見て、追い切り前のワクワクが消えてしまったイモータル(12月16日撮影)
【朝日杯FS/ボールライトニング】
2連勝の最終追い切りの内容を確認しておくと、場所はいずれも坂路で、時計が新馬時が4F53.7秒、前走が4F58.2秒。前走の時計はかなり遅い数字ですが、東京競馬場までの輸送があるので、終い重点でも結果を出せると考えていましたが、その通りの結果でした。
そして今回。前半2Fが遅く、ラップが速くなったのはラスト2Fのみ。その分、時計は4F57.4秒と遅くなり、前走時とほぼ同じような内容となりました。中間の追い切り本数が多く、その点では前走時よりも調教強化と判断できますから、決してこの追い切り時計では結果が出ないなどと評価できません。むしろ、好走時のパターンを踏襲したと判断すべきでしょう。
前走時とほぼ同じような内容のボールライトニング(12月15日撮影)
【朝日杯FS/シュウジ】
デビュー前こそ、CWでの追い切りもありましたが、その後の3戦は坂路での追い切り。もともとスピード能力が抜けているタイプ。緩急をつけた走りができないばかりに距離への対応力が乏しかったというのが、個人的な印象です。
そこで、この中間はCWでの追い切りを併用。調教では岩田康誠騎手がコンタクトをとるという調整方針に変更しました。16日の追い切り直前にも角馬場を乗るなど、以前の橋口弘次郎厩舎では考えられない調教パターン。その効果が出たのか、坂路での最終追い切りではタメの利いた走りで、4F52.2秒の2F23.8秒、1F11.7秒の伸び。この動きを見せられて「マイルが長い」と判断するようでは、調教を見ている意味がありません。
◆次走要注意
・12/12 中山 黒松賞【ヒルダ】(4人/11着)
外枠発走だった上、道中は終始外。そして、4コーナーでは信じられないようなコーナーリングでロスが絶大。ただでさえ、外を回ると差せない今の中山芝をとんでもない内容でメンバー最速上がりをマークしました。
次走はまともに走れば、普通に勝ち負け。もちろん、今回と同じように最終追い切りをトラック馬場で行って、ラスト1Fが最速ラップになることが好走条件です。
[メモ登録用コメント] [芝1200m]最終追い切りがトラックでラスト1F最速ラップなら勝ち負け
・12/13 カペラS【トキノゲンジ】(8人/5着)
1番枠でも道中は上手に捌いて、4コーナーでは前を捕まえそうな手応え。にもかかわらず伸び切れなかったのは、重賞の壁とかではなく「重」の馬場状態でしょう。
誰でも速い上がりを出せる湿った馬場では着順を上げることができないように思います。良馬場ならまた結果が違ってくるはずなので、これで見限るわけにはいきません。
[メモ登録用コメント] [良馬場]最終追い切りが坂路で2F目以降12秒台の継続ラップなら勝ち負け
◆今週の追い切り特報
・朝日杯FS【シャドウアプローチ】
中谷雄太騎手が跨った、1週前追い切りの坂路での動きは最高。そのイメージを持って、最終追い切りを見守りましたが、ロジクライを相手に今回も最高の動き。追い切りで動く馬、パワーがある馬とはいえ、これだけ体が動くのは調子が良いからこそ。距離適性などについてはなんとも言えませんが、調教から推奨できる動きを見せていることは間違いありません。
推奨できる動きを見せていることは間違いないシャドウアプローチ(12月16日撮影)