スマートフォン版へ

エアスピネルと大記録のかかる武豊騎手に大注目/朝日杯FS

  • 2015年12月14日(月) 18時00分


 注目はなんと言ってもデイリー杯2歳Sで圧倒的な強さを見せたエアスピネル。今回は同馬が無敗の2歳王者になれるかどうかだけでなく、コンビを組む武豊騎手のJRA・平地GI全制覇という大記録もかかっている。競馬ファンにとって絶対に見逃せない一戦、出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■12/20(日) 朝日杯フューチュリティS(2歳・牡牝・GI・阪神芝1600m)

 エアスピネル(牡2、栗東・笹田和秀厩舎)は新馬戦を好タイムで勝ち、前走のデイリー杯2歳Sでは無傷の3連勝で小倉2歳Sを勝っていたシュウジを一蹴。そのパフォーマンスから、ここでも優勝候補の筆頭と見ていいだろう。ここを勝てば前人未到のJRA・平地GI全制覇達成となる鞍上の武豊騎手にも大注目したい。

 ボールライトニング(牡2、栗東・宮本博厩舎)は新馬戦、京王杯2歳Sと2連勝。新馬戦はほぼ持ったままで楽勝、京王杯2歳Sでは大外枠から押して好位につけてキッチリと押し切った。まだまだ奥がありそうで、距離延長もマイルなら問題はないだろう。ここでも上位争いが期待される。

 リオンディーズ(牡2、栗東・角居勝彦厩舎)は母がシーザリオ、兄にエピファネイアがいるという超良血馬。デビュー戦では道中掛かりながらも直線でアッサリと突き抜けた。さすがにいきなりのGI挑戦はハードルが高く、距離短縮への懸念もあるが、それでもと思わせる素質はある。

 その他、前走は直線でスムーズに追えなかったのが痛かったイモータル(牡2、栗東・須貝尚介厩舎)、前走エアスピネルに完敗も叩いた効果大きそうなシュウジ(牡2、栗東・橋口弘次郎厩舎)、連勝中のショウナンライズ(牡2、美浦・上原博之厩舎)、堅実なアドマイヤモラール(牡2、美浦・上原博之厩舎)辺りも王座を狙う。発走は15時40分。

【データ分析】
人気(中山競馬場で行われていたものを含む過去10回)…1人気は[3-1-3-3]勝率30.0%、複勝率70.0%。1〜5番人気が[9-6-9-26]複勝率48.0%、複勝回収率111%、6〜10番人気が[1-3-1-45]複勝率10.0%、複勝回収率46%。11番人気以下が[0-1-0-58]複勝率1.7%、複勝回収率17%と大穴の台頭は少なめ。ただ11番人気以下で激走した14年2着アルマワイオリは阪神競馬場で行われた初年のもので、阪神競馬場で行われるようになって波乱傾向になっている可能性に注意。

前走距離(中山競馬場で行われていたものを含む過去10回)…今回距離短縮で臨む馬[4-2-1-26]複勝率21.2%、複勝回収率36%、距離延長で臨む馬[1-6-2-74]複勝率10.8%、複勝回収率40%、同距離で臨む馬[5-2-7-29]複勝率32.6%、複勝回収率102%とマイルの流れに慣れた同距離からの馬が有利。

(阪神競馬場で行われた過去1回)…昨年から競馬場が変わり、傾向が当てにならないので去年好走した馬の共通点を挙げる。前述の同距離ローテーションが有利なほかに、偶然の可能性が高いが去年の3着以内は全頭偶数番号の馬。

◆エアスピネル
・陣営コメント/笹田調教師
「前走(デイリー杯2歳S1着)は、キャリア1戦であれだけの競馬を見せるのだからやはり素質は高いですね。中間も順調に来ていますし、前走でGIへの手応えもつかめました。もともと攻め馬も動くタイプで、1週前追い切りも相変わらず動くな、という印象。まだ気性的には幼いところがあるけれど、それでもこれだけやれているし、あと1週間順調に過ごしたいですね」

・一週前調教診断/井内利彰
 デビューから2連勝。いずれも中間にCWでの追い切りは併用しているものの、1週前追い切りや最終追い切りは坂路というパターン。これに関しては、今回も同様。ちなみに坂路4F時計の自己ベストは50.8秒なので、やれば動くタイプであることは間違いない。
 1週前追い切りはシェルビーを追走する坂路追い切り

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

気になる重賞を全方位で斬る! 望田潤の血統情報、井内利彰の調教、そして厩舎情報、データなど内容盛り沢山に、今週の注目重賞コラムをお届けします!

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング