今年の京都記念は、日経新春杯で直線一気を決めたレーヴミストラルや、エリザベス女王杯で3着に入ったタッチングスピーチ、重賞連勝中のヤマカツエースなど、今後の飛躍が期待される好メンバーが揃った。伝統の古馬重賞を制するのはどの馬か。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■2/14(日) 京都記念(4歳上・GII・京都芝2200m)
レーヴミストラル(牡4、栗東・松田博資厩舎)は前走の日経新春杯で重賞2勝目を挙げた。スローペースの最後方という状況から、レース史上最速となる上がり33秒1の脚で鮮やかに突き抜けており、いよいよ本格化を迎えた感がある。ここも勝ち負け必至だろう。
タッチングスピーチ(牝4、栗東・石坂正厩舎)は前走のエリザベス女王杯でタイム差なしの3着と好走。内回りの秋華賞では6着に終わったが、外回りに替わって持ち味を発揮した。本馬に先着したマリアライトは続く有馬記念で僅差の4着、ヌーヴォレコルトも香港Cで2着と大舞台で活躍しており、こちらにも当然期待がかかる。
ヤマカツエース(牡4、栗東・池添兼雄厩舎)は福島記念・中山金杯と重賞を連勝中。今回は距離延長とメンバー強化がカギとなるが、ここでも勝ち負けできるようなら今後が楽しみ。
その他、素質では引けを取らないサトノクラウン(牡4、美浦・堀宣行厩舎)、AJCCで3着のショウナンバッハ(牡5、美浦・上原博之厩舎)、コース相性良いアドマイヤデウス(牡5、栗東・橋田満厩舎)、ダービー馬ワンアンドオンリー(牡5、栗東・橋口弘次郎厩舎)なども上位争いの圏内。発走は15時35分。
【データ分析】
人気(過去10回)…1人気は[4-3-0-3]勝率40.0%、複勝率70.0%と標準より少し信頼できる。1〜5番人気が[8-10-7-25]複勝率50.0%と連対馬の大半を占め、6〜10番人気が[2-0-2-45]複勝率8.2%、複勝回収率50%、11番人気以下が[0-0-1-20]複勝率4.8%、複勝回収率64%と人気決着指向が強めのレース。
前走クラス(過去10回)…前走が条件戦・OPEN特別だった馬は[0-1-0-19]複勝率5.0%、複勝回収率10%とやはりクラスの壁がある様子。前走G2・G3組も[3-5-4-51]複勝率19.0%、複勝回収率68%と良くはない。前走G1組が[4-4-6-20]複勝率41.2%、複勝回収率100%で、特に前走が有馬記念の馬が[4-2-3-7]複勝率56.3%、複勝回収率143%と馬券検討の中心になりそう。また、前走が海外レースだった馬は[3-0-0-0]勝率100.0%、単勝回収率676%とパーフェクト。
年齢(過去10回)…4歳馬が[5-2-1-21]複勝率27.6%と勝ち切りが多く、5歳馬が[4-1-5-22]複勝率31.3%と勝ち馬の大半は若い馬から出ている。6歳馬が[1-7-3-22]複勝率33.3%と勝ちきれないが複勝率は5歳以下より少し上で、7歳以上の馬は[0-0-1-25]複勝率3.8%と、高齢馬は一線級のレースでは厳しい。
◆タッチングスピーチ
・陣営コメント/石坂調教師
「前走(エリザベス女王杯3着)は直線ちょっと窮屈なところはありましたが、最後はすごい切れ。改めて能力の高さを示したと思います。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここから始動と決めて