今年から距離が1400mに短縮される京都牝馬S。短距離路線で活躍するウリウリやウキヨノカゼ、牝馬3冠路線で戦ってきたクイーンズリング、京都金杯で牡馬を下したウインプリメーラなど、各路線からメンバーが揃った。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■2/20(土) 京都牝馬S(4歳上・牝・GIII・京都芝1400m)
ウリウリ(牝6、栗東・藤原英昭厩舎)は2014年の京都牝馬S勝ち馬。昨年は1200・1400mで活躍していただけに、この距離短縮は当然歓迎だろう。斤量は57キロと重いが、この条件のレコードホルダーにして、牡馬とも互角に戦ってきた実力で克服してほしいところだ。
クイーンズリング(牝4、栗東・吉村圭司厩舎)は昨秋の秋華賞で2着と好走。続くエリザベス女王杯も着順こそ8着だったが、タイム差は0.3秒と大きくは負けなかった。今回は800mの距離短縮となるが、昨春のフィリーズレビューを勝っており、対応に問題はないだろう。ここを飛躍の足がかりとできるか。
ウキヨノカゼ(牝6、美浦・菊沢隆徳厩舎)は昨夏のキーンランドCを制し、続くスプリンターズSでも3着と好走。スプリント路線で開眼したものの、3歳春には1600mのクイーンCで勝っており、この距離も問題はないはず。斤量も55キロにとどまっており、ここは重賞3勝目の期待がかかる。
その他、1400mは初めても京都金杯を制しているウインプリメーラ(牝6、栗東・大久保龍志厩舎)、愛知杯で2着に入ったリーサルウェポン(牝5、栗東・荒川義之厩舎)、素質では見劣らないスナッチマインド(牝5、栗東・岡田稲男厩舎)、ここがラストランとなるレッドオーヴァル(牝6、栗東・安田隆行厩舎)なども上位争いの圏内。発走は15時35分。
【データ分析】
人気(1600mで行われていた過去10回)…1人気は[3-3-1-3]勝率30.0%、複勝率70.0%と並程度。1〜5番人気が[8-5-5-32]複勝率36.0%、複勝回収率67%、6〜10番人気が[2-5-4-39]複勝率22.0%、複勝回収率113%。11番人気以下が[0-1-0-53]複勝率1.9%、複勝回収率40%と大穴の台頭は少ない。
脚質(1600mで行われていた過去10回)…レースで上がり3F2位以内を記録できた馬が[8-5-2-9]複勝率62.5%、複勝回収率243%と15年はケイアイエレガントが逃げ切ったが、基本的には差し・追い込みで速い上がりを出せそうな馬を狙っていくのが定石のレース。
前走クラス(1600mで行われていた過去10回)…前走が牝馬限定のレースだった場合は[6-4-3-58]複勝率18.3%、複勝回収率48%、牡馬混合だった馬が[4-7-6-66]複勝率20.3%、複勝回収率93%と複勝率にあまり変わりはないが、回収率に大きな差がある。
◆ウキヨノカゼ
・一週前調教診断/井内利彰
北海道で連勝して、スプリンターズSが3着。後方からのレース脚質だが、確実に追い込んでくる末脚が板に付いた感じ。夏場に活躍したのは間違いないが、3歳時にはクイーンCを勝っているので、この時期が不得意な馬というわけではないだろう。問題は久しぶりゆえの状態。
調教欄を見ると、12月から追い切りは開始しているようだが