スマートフォン版へ

桜花賞に名乗りを上げるのは/チューリップ賞

  • 2016年02月29日(月) 18時00分


 桜花賞の最重要ステップレース、チューリップ賞。現時点での3歳牝馬戦線はメジャーエンブレム一強というムードだが、同馬とはまだ未対戦のシンハライト、レッドアヴァンセ、ジュエラーといった素質馬が揃って参戦してきた。ここを制してメジャーエンブレムを脅かす存在となれるか。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■3/5(土) チューリップ賞(3歳・牝・GIII・阪神芝1600m)

 シンハライト(牝3、栗東・石坂正厩舎)は新馬戦、紅梅Sと2連勝。特に前走の紅梅Sはスタートで遅れたものの、直線で良い脚を使って差し切り、さらに素質馬ワントゥワンの追撃も凌ぐという強い内容だった。阪神コースは初めてだが、全兄アダムスピークがラジオNIKKEI杯2歳Sを制しており、特に問題はなさそう。無傷の3連勝でメジャーエンブレムに挑戦状を叩きつけることができるか。

 レッドアヴァンセ(牝3、栗東・音無秀孝厩舎)はデビューからの2戦は2着に敗れたものの、3戦目で勝ち上がって、続くエルフィンSも快勝。兄に4頭の重賞ウイナーがいるという良血が開花してきた。ここも一気に突破して兄達に続くことができるか。

 ジュエラー(牝3、栗東・藤岡健一厩舎)は前走のシンザン記念でクビ差及ばずの2着だったが、牡馬相手に強烈な末脚を披露。ここでもその決め手に期待がかかる。また、同馬には現在絶好調のM.デムーロ騎手が騎乗予定。ここを勝てば重賞騎乗機会6連勝となり、武豊騎手の記録に並ぶこととなる(さらに翌日の弥生賞にはリオンディーズがスタンバイ)ので、是非注目しておきたい。

 その他、阪神JFで2着のウインファビラス(牝3、美浦・畠山吉宏厩舎)、メジャーエンブレムに唯一土をつけているデンコウアンジュ(牝3、栗東・荒川義之厩舎)、距離延長にも対応しているブランボヌール(牝3、栗東・中竹和也厩舎)、連勝中のエルビッシュ(牝3、栗東・角居勝彦厩舎)なども上位を狙う。発走は15時35分。

【データ分析】
人気(過去10回)…1人気は[4-2-1-3]勝率40.0%、複勝率70.0%と安定している。中でも単勝オッズが1.0〜2.9倍の時は[4-3-1-1]で複勝率は88.8%と堅軸になる。1〜5番人気が[9-6-5-30]で単勝回収率148%と、基本的には上位人気が強いレース。6〜9番人気は[1-4-4-31]で複勝率22.5%、複勝回収率119%と悪くはないが、勝ちきるのは難しくヒモまで。10番人気以下になると[0-0-1-57]の複勝率1.7%と壊滅状態。二桁人気の大穴狙いは困難なレースであると言えるだろう。

枠番(過去10回)…1〜3枠の内目の枠だった馬は[1-2-3-42]の勝率2%と苦戦している。一方で6〜8枠の外目の枠だった馬は[6-5-4-46]複勝率24.5%とよく馬券に絡んでいる。力のある馬が外枠に入ったときは注意したほうがよいだろう。

キャリア(過去10回)…過去に積んできたキャリアが1〜2戦の馬は[0-1-3-29]と苦戦。この中で1〜3番人気に支持されるような実力馬に絞ってみても[0-0-1-4]と母数こそ少ないものの連対できた馬はいない。更に7戦以上使ってきた馬は、人気する馬があまりいないというのもあるが[0-0-0-22]と馬券絡みは過去にナシ。一方でキャリア3戦の馬が特に数字がよく[5-3-1-17]勝率19.2%、単勝回収率177%。キャリアが3〜5戦の程よく使ってきた組でまとめると[10-8-7-61]と馬券絡みは殆どがこのグループから出ていた。

◆シンハライト
・陣営コメント/石坂調教師
「前走(紅梅S1着)はいい仕上がりで臨めましたが、馬体を減らさないように気を遣いつつの調整だったのは確か。それでも最後はきっちり押さえて勝ってくれるのだから力はありますね。レース後は放牧に出してリフレッシュさせましたが、思った以上に回復が早く、ここを使うことに。初戦の後よりも今回の方がしっかりと調整できていますし、1週前追い切りの動きも良かったです。桜花賞に向けていいレースをしてもらいたいですね」

・血統診断/望田潤
 アダムスピークの全妹で

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

気になる重賞を全方位で斬る! 望田潤の血統情報、井内利彰の調教、そして厩舎情報、データなど内容盛り沢山に、今週の注目重賞コラムをお届けします!

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング