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アムールブリエの断然一強/エンプレス杯

  • 2016年03月01日(火) 18時00分


◆断然一強も中央4頭の中から相手を絞るのが難しい

 ブチコが除外になったのはなんとも残念。アムールブリエ以外の中央馬はブチコも含めていずれも1600万条件という中で1頭だけの除外だった。もし出走していればユキチャンが関東オークスに出走したときのような盛り上がりになっただろうに。ただその盛り上がりは、翌日に予定される藤田菜七子騎手の川崎デビューということになるのだろう。

 アムールブリエが牡馬相手を含めてダートグレード3勝に対して、その他の中央馬がいずれも準オープンということでは、相手探しの一戦となりそう。アムールブリエにとっては連覇を目指す舞台であり、ティンバレスが逃げることになりそうだがそれほどペースが速くなるはずもなく、名古屋グランプリと同じような展開でも、相手は2枚も3枚も軽くなってというレースになりそうだ。

 中央4頭の中から相手を絞るのが難しい。近走の準オープンで僅差の2着が2度あるイントロダクションを評価した。牡馬相手の準オープンで勝ち負けしているクラスの牝馬は、牝馬限定のダートグレードでは上位争いができるレベルにある。

 ティンバレスとヴィータアレグリアは、ともに前走が1000万条件勝ちで、結果を残しているのがダート1800m前後という似たような実績で、ともに地方は初出走。馬主も同じキャロットファーム。ダートの長距離ならウォーエンブレムという血統的な印象でティンバレスを上位に置いた。ただヴィータアレグリアには舞台が南関東で鞍上が戸崎圭太騎手ということではこれまた捨てがたい。

 相手としてそこそこ人気になりそうなタマノブリュネットだが、2走前の北総Sでは2着のイントロダクションから1秒差の8着、前走TCK女王盃3着は好走したようにも見えるが、ホワイトフーガはともかく、8歳で芝実績馬のパワースポットにも直線で差をつけられたというレース内容で評価を下げた。

 地方馬はいかにも厳しい。トーセンマリオンには昨年の関東オークスで3着、タッチデュールには2014年のクイーン賞で4着という実績はあるものの、近走の成績からは中央準オープンクラスと互角に戦えるとはとても思えない。中央のどれかが凡走した時に4着5着までだろう。

◎05アムールブリエ
◯01イントロダクション
▲07ティンバレス
△04ヴィータアレグリア
△09タマノブリュネット

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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