重賞連勝を狙うアルバートドック、実績馬サトノノブレス、重賞3勝の牝馬バウンスシャッセなど、なかなかに魅力的なメンバーが揃った今年の中日新聞杯。春の中京開催の開幕を飾るのはどの馬か。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■3/12(土) 中日新聞杯(4歳上・GIII・中京芝2000m)
アルバートドック(牡4、栗東・須貝尚介厩舎)は前走の小倉大賞典で待望の重賞初制覇を果たした。今回はハンデ増と初の左回りがカギとなるだろうが、問題なく突破できるようなら、今後のGI戦線でも楽しみな存在となってくるだろう。
サトノノブレス(牡6、栗東・池江泰寿厩舎)は日経新春杯勝ち、菊花賞2着など、実績面では一枚上の存在。今回もハンデは背負わされるだろうが、金鯱賞で2年続けて上位に入っている(2着、3着)ようにこのコースとの相性は良い。2014年小倉記念以来となる重賞制覇が期待される。
バウンスシャッセ(牝5、美浦・藤沢和雄厩舎)は中山牝馬Sとのダブル登録だが、こちらに出る公算が大きい様子。前走の愛知杯では7か月ぶりの休み明け・馬体重プラス22キロながら見事勝利しており、牡馬相手のここでも期待は十分。
その他、連勝で勢いに乗っている4歳馬クルーガー(牡4、栗東・高野友和厩舎)、近走崩れず走っているヒストリカル(牡7、栗東・音無秀孝厩舎)、決め手上位のショウナンバッハ(牡5、美浦・上原博之厩舎)、除外対象も出られれば期待は大きいブライトエンブレム(牡4、美浦・小島茂之厩舎)なども上位争いの圏内。発走は15時25分。
【データ分析】
人気(改修後の中京で行われた過去4回)…1人気は[0-1-1-2]勝ち馬は出ていないが複勝率は50.0%とまずまず。1〜5番人気が[2-3-3-12]複勝率40.0%、複勝回収率85%、6〜10番人気が[2-1-1-16]複勝率20.0%、複勝回収率100%とまずまず。一方で11番人気以下は[0-0-0-31]と、二桁人気の大穴狙いは難しい。
馬体重(改修後の中京で行われた過去4回)…480キロ以上の大型馬は[2-0-2-44]複勝率8.3%、複勝回収率21%と不調。460〜479キロの組が[1-4-2-9]複勝率43.8%、複勝回収率113%と高い数値で馬券圏内に飛び込んでくる。
前走着順(改修後の中京で行われた過去4回)…前走着順が5着以内だった馬は[4-4-3-20]複勝率35.5%、複勝回収率107%。馬券圏内に来た馬は12頭中11頭が前走で掲示板を確保していた。
◆サトノノブレス
・陣営コメント/池江調教師
「前走(日経新春杯3着)は敗れたとはいえ悪くない内容だったと思います。ひと息入れてここを目標に順調。1週前追い切りは併せてしっかりやりましたが、時期的なものもあってか少し太いかなという印象。当週のひと追いで、態勢は整うと思います。金鯱賞で好走しているだけに、同じ舞台のここは楽しみです」
・一週前調教診断/井内利彰
2014年小倉記念以来、勝ち星からは遠ざかっているが