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春の天皇賞に名乗りを上げるのはどの馬か/阪神大賞典

  • 2016年03月14日(月) 18時00分


 ここ3年はゴールドシップが圧倒的な存在感を見せていた阪神大賞典。今年は復活が期待される菊花賞馬トーホウジャッカルなどがエントリーしてきた。ここを勝って天皇賞に弾みをつけるのはどの馬か。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■3/20(日) 阪神大賞典(4歳上・GII・阪神芝3000m)

 トーホウジャッカル(牡5、栗東・谷潔厩舎)は2014年の菊花賞馬で、実績ではこのメンバーに入ると断然。前走の札幌記念は8着と厳しい結果に終わったが、前々走の宝塚記念はデキが今一つだった割には良く伸びていた(4着)。得意の長丁場での一戦だけに、久々でも力のあるところを見せて欲しい。

 タンタアレグリア(牡4、美浦・国枝栄厩舎)は詰め切れないところはあるが、長丁場で安定したレースができている。休み明けを一叩きした今回は前進が期待できそうだ。

 シュヴァルグラン(牡4、栗東・友道康夫厩舎)は3連勝で挑んだ日経新春杯で2着に敗れたが、今後に目処の立つ内容ではあった。2走前の阪神での勝ちっぷりが強く、ここは前走以上の結果が期待される。

 その他、昨秋のGIでは惨敗も実績上位のカレンミロティック(セ8、栗東・平田修厩舎)、前走に復調気配がうかがえたアドマイヤデウス(牡5、栗東・橋田満厩舎)、前走大敗も侮れないカムフィー(牡7、美浦・池上昌和厩舎)辺りも上位争いの候補。発走は15時35分。

【データ分析】
人気(過去10回)…1人気は[4-3-2-1]勝率40.0%、複勝率90.0%と高い複勝率を挙げており、複軸に最適。1〜5番人気が[10-8-9-23]複勝率54.0%、複勝回収率95%、6〜10番人気が[0-2-1-44]複勝率6.4%、複勝回収率24%。11番人気以下が[0-0-0-15]複勝率0.0%と人気馬の好走率が非常に高いレース。

前走クラス(過去10回)…前走がGI組[3-4-2-9]複勝率50.0%、GII組が[5-2-3-22]複勝率31.3%、GIII組が[2-2-3-22]複勝率24.2%、OP特別組が[0-1-0-5]複勝率16.7%、条件戦組が[0-1-2-18]複勝率14.3%と、前走の格が高いほど好走する可能性も綺麗に高くなっている。人気馬が強いレースであるように、前走のレースレベルも素直に評価してよいと言える。

前走脚質(過去10回)…前走の上がり3Fが1位だった馬が[4-4-2-4]複勝率71.4%、2〜5位だった馬が[5-4-5-29]複勝率32.6%、6位以下の馬が[1-2-3-42]複勝率12.5%と前走の上がりが速いほど好走率も高まる。

◆トーホウジャッカル
・陣営コメント/谷調教師
「札幌記念(8着)の後、脚部不安が出て放牧に出していました。2月半ばに帰厩させて、その後は脚元の不安もなく順調に乗り込めています。追い切るごとに動きは良くなってきていますし、当週のひと追いで態勢は整いそうです。休み明けでまだ馬体に余裕はありますが、徐々に締まってきていますし、ジャッカルらしい走りを見せてもらいたいですね」

・一週前調教診断/井内利彰
 菊花賞以来、8ヶ月ぶりだった宝塚記念は見せ場十分の4着。そのあとの札幌記念は8着に敗れているが、慣れないトラックでの調教や追い切り本数が少なかったことを考えると0.5秒しか負けていないという見方もできる。その後、態勢が整わず、レースを使うことができなかったが、この中間はそれなりに順調。
 あえて「それなり」という言葉を使ったのは

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