■スプリングS(G2・中山芝1800m)フルゲート16頭/登録13頭
【コース総論】中山芝1800m Aコース使用
・コースの要所!
★1番人気を筆頭に人気サイドの強いコース。過度の穴狙いは避けるべき。
★内枠である馬番1〜4番の成績がイマイチ。最も好成績なのは馬番5〜8番。
★後方から追い込むのはかなり厳しいコース。先行勢重視の姿勢がベター。
16頭立てにおける平均配当は、単勝813円、馬連4210円、3連複1万6553円と低めの水準。コース全体での単勝回収率も56%と低く、かなり順当決着傾向が強いコースである。人気別成績を見てもそれは明らかで、勝ち馬の70%以上が3番人気以内という寡占率の高さ。人気薄が買えないワケではないが、穴馬を1着で狙うような馬券が向かないコースであるのは、間違いない。
枠番による成績差は意外なほどナシ。これが、人気馬が能力をキッチリ発揮できている理由でもあるのだろう。ただし、内枠である馬番1〜4番の成績がイマイチであるのは、ちょっと気になるところ。枠番値もここが最も低い。好成績なのは馬番5〜8番で、信頼度はもちろん、回収率もここがトップ。多少はプラスに評価したほうがいいか。
脚質については、後方待機組の成績不振が目立つ。中団からの差しは十分に届いているのだが、4コーナー11番手以下のポジションから好走した馬は皆無。今年のスプリングSは少頭数となりそうだが、それでも割引は必要だろう。ロードクエストの乗り方次第では、まさかの結果もなくはないのである。
【レース総論】スプリングS(G2) 中山過去10年
・レースの要所!
★1番人気は[3-4-2-0]とパーフェクト。少なくともアタマはかなり堅い。
★内枠である馬番1〜4番が抜けて好成績。やや内重視の方針がオススメ。
★前走馬体重480キロ以上馬が圧倒的優勢。詰まったローテは割引が必要。
コースデータ同様に、人気馬が強いスプリングS。1番人気は[3-4-2-0]とすべて馬券に絡んでおり、過去10年の勝ち馬もすべて6番人気以内である。2〜3着のヒモには人気薄もそれなりに来ているのだが、こと1着に関しては必ず人気馬から選ぶべき。少頭数となりそうな今年の場合は、なおさらだろう。
枠番はコースデータとは違って、内枠である馬番1〜4番が圧倒的優勢。平均人気も高いのだが、それ以上の結果を残しているワケで、これは素直に高評価すべきだ。コースデータも加味して考えると、「馬番1〜8番を少しだけプラス評価」するのが良さそう。人気馬も穴馬も、外より内のほうがベターと考えたい。
脚質面ではコースデータ同様に、後方待機組が大不振。対照的に、4コーナー5番手以内で回った組の信頼度は非常に高く、ハッキリと先行勢優位である。そして前走クラス別成績では、「前走G3組」ともっとも高く評価。そこで3着以内に好走していた馬は、トータル[5-4-2-15]で連対率34.6%、複勝率42.3%と信頼度が非常に高い。
そして、ぜひ注目したいのが「前走馬体重」である。連対馬18頭のうち、じつに17頭までが、前走馬体重480キロ以上馬。ところが、今年の登録馬でこの条件を満たすのは、アドマイヤモラール1頭だけなのだ。あとは、中4週以上のゆったりしたローテが好成績であることや、前走3着以内馬と前走4着以下馬で成績差が露骨に違うのも、押さえておきたいポイントである。
【馬場&血統総論】・現在の馬場
Aコース継続。それなりに差せてはいるが、なんだかんだで前が有利な印象。
・天候予測
土日ともに雨予報で降雨量もそれなりにありそう。重馬場前提の予想で。
・注目血統
ジャングルポケット産駒◎、メイショウサムソン産駒○
先週土曜日の中山芝コースは、勝ち馬がすべて4角4番手以内。日曜日の後半になって差し馬の好走が増えてきたが、馬場としては「やや前有利〜フラット」な状況にあると思われる。しかも、今週末は土日ともに雨予報で、馬場の悪化が避けられない状況。となると、なおさら前が有利だと考えたほうがいい。
血統面では、ジャングルポケット産駒とメイショウサムソン産駒をプラス評価。ディープインパクト産駒の成績がイマイチだが、馬場改修以降は成績が目に見えて向上していることを考えると、割り引く必要はない……というか、割り引かないほうがいいと思われる。キングカメハメハ産駒も複勝率30.0%と好成績だが、プラス評価するほどかどうかはビミョーなところだ。
★出走登録馬・総論×各論 超ハイレベル戦となった弥生賞とは違い、実績的にもオッズ的にも「ロードクエストの1強」となりそうな、今年のスプリングS。2連勝で重賞を制したドレッドノータスや、良血のマウントロブソン、前走が強い内容だったマイネルハニーなどが続くが、注目度や人気には大きな隔たりがありそう。netkeiba.comの予想オッズでは、ロードクエストが1.9倍と圧倒的な支持を集めている。
しかし、当データ分析がトップ評価したのは、
アドマイヤモラールだ。前走の4着が割引材料ではあるのだが、それがG3の京成杯での結果であることを考えると、この相手関係でマイナスとはならないはず。脚質やローテ、さらに前走馬体重など、プラス評価となった項目の多さは圧倒的だ。迷わず本命に推すくらいのレベルで推奨したい。
二番手に
ドレッドノータス。2戦2勝の重賞ウイナーであり、いずれも好位追走から押し切るという王道の競馬と、脚質的にも実績的にも魅力十分の1頭だ。戦ってきた相手のレベルも決して低くはなく、母ディアデラノビア×父ハービンジャーという良血も強調材料。好走が大いに期待できるプロフィルの持ち主といえる。
そして、三番手評価にロードクエスト。新潟2歳SやホープフルSで見せた驚異的な末脚は高く評価してしかるべきものだが、常に出遅れている点や脚質的な不器用さなど、危なっかしい面が多いのも事実だ。「この相手関係なら」という理由で過剰に人気するなら、なおさら危険である。ここは、取りこぼす可能性が大いにあると見るが、どうか。
四番手評価がプランスシャルマンで、五番手評価にマウントロブソン。以下は、マイネルハニー、ハレルヤボーイ、ミッキーロケットという評価の序列である。いかにも面白そうなのが、アドマイヤモラールとドレッドノータスを1着に固定した上で、ロードクエストを2〜3着でしか買わないフォーメーション。うまくハマれば、かなりの高配当まで狙えそうだ。
■総論×各論・先週の馬券回顧
阪神11レース フィリーズレビュー(G2)
1着 02ソルヴェイグ
2着 09アットザシーサイド
3着 07キャンディバローズ
2着・3着・4着がド本線・゜・(ノД`)・゜・!……まあ、勝った02ソルヴェイグを1円を買ってない以上、何をどう頑張っても当たらないんですけどね(自虐)。しかし何だろう、この「呪われてんじゃないか」級のハズレっぷりは。もしや、後厄の厄払いに行ってないのがダメなのか!?
※コース&血統データは2013年以降、レースデータは2006年以降が集計対象
※枠番値は、当該枠番における「平均人気−平均着順」を表すもの。プラスの数字が大きければ大きいほど、人気よりも上の着順に来ていることになります。