こんにちは、むねひろ よしたかです。
私の格言の一つに『馬は血で走るのではない。脚で走るのだ』というものがあります。先週の天皇賞(春)を勝ったキタサンブラック。距離面を論議する際に、母父がサクラバクシンオーであることによく触れられます。菊花賞を走る前に、これまでの経験が二四までしかなく三千への距離延長を心配材料として挙げ、その血統背景に注目するのは正論だと思います。しかし、その菊花賞を制した後のこの天皇賞(春)のジャッジとしてそれを題材にするのはナンセンスです。そこは、血よりも脚、言い換えればこれまでの実際のレース分析の方がより重要になるのは明らかです。某スポーツ新聞での記事を読んでちょっと気になったので、取り上げてみました。
誤解していただきたくないのですが、私は何も血統を軽んじているということではありません。血統による馬券戦術の一番の力の発揮所は、前述のように初めての距離(特に一気の距離延長・距離短縮)や、初ダート・初芝を試される際のジャッジであると強く思います。初経験となる舞台で新味を見せることが出来るかどうかの判断です。これまでからの大きな条件変更は、使う側の陣営としても半信半疑の場合が多く、それが見事に嵌ればとんでもない配当の大穴を生むことも珍しくありません。特に、午前中の下級条件では常に要注意的存在となっています。私がもし血統論者と組んで仕事をする機会があれば、そこに特化してもらうようにお願いするでしょう。
◆京都新聞杯ターゲット馬→
ユウチェンジ UAEダービーではラニから0.3秒差・<3>着に好走。今回は芝に戻りますが、4走前にはトップスピードに乗ったところで他馬に寄られる不利があってクビ差・<2>着。まともなら突き抜けていたことでしょう。上がり33.8秒を繰り出しており、軽い芝も問題ありません。ここでも。
◆新潟大賞典ターゲット馬→