東出ヒロ　おはようございます……

netkeiba編集部（以下：編）　あらあら、東出さん、どうしたんですか。いつもの元気がないですよ。

東出　う〜ん、今日はそんな気持ちになれない。

編　どうしたんでしょうか。推奨馬がぶっ飛ぶのはいつものことだし、何が原因でしょう？

夏目行人　おそらくだが、演出家の蜷川幸雄が亡くなったことだろう。

東出　そうなんだよねー。この間のプリンスもショックだったけれど、今回もかなりダメージ大きいね。『海辺のカフカ』良かったよなー。

編　蜷川氏といえば、出演者への厳しくも愛のある指導で知られていましたね。

夏目　ウム。最近では藤原竜也がかなり鍛えられたというからな。でもそのおかげで、彼もイケメン俳優から、味のある俳優になりつつある。

編　芸術界の巨星墜つ、ですね。合掌しましょう。

夏目は距離適性よりも能力で推奨

編　先週の結果は夏目さんのロードクエストが2着、東出さんのブレイブスマッシュが8着でした。投票結果は111対67で東出さんの勝利でした。第28回の答弁テーマは、ヴィクトリアマイルです。おふたり1頭ずつの推奨馬でお願いいたします。では夏目さんから、お願いします。

夏目　前回は前走・距離短縮組と距離延長組の傾向を比べましたが、今回も同じマイルのG1ということで、同様に比較してみましょう。netkeiba予想オッズ2番人気のショウナンパンドラ、4番人気のルージュバックが短縮組で、穴人気しそうなクイーンズリングが延長組です。数字で見ると短縮組は[4-5-4-68]で連対率11%、複勝率16%。対して延長組は[3-4-3-63]で連対率9.6%、複勝率13.7%。若干、短縮組が有利ですが、それほど差は見られません。ちなみにマイルで勝利歴がない馬も過去10年で3頭連対しており、府中の1600mらしく、その馬が持つ能力が素直に問われるレースといえるのではないでしょうか。
　そこで私の1頭は、ショウナンパンドラです。昨年秋の天皇賞で0秒2差の4着、そしてジャパンCは上り33秒9で牡馬を従え優勝。休み明けの前走は3着でしたが、キタサンブラック、ラブリーデイら並み居る強豪を相手に、最速の上がりで互角以上のレース振りを披露してくれました。前走・大阪杯組は[1-1-0-2]で連対率50%。牝馬相手なら、たとえ距離不足だとしても力でねじ伏せてくれるでしょう。


東出　確かに力は認めるんだけれど、どうしてもマイルが合わない印象がぬぐえないんだよな〜。夏目さんは「能力が素直に問われるレース」っていうけれど、やっぱりマイル適性は必要なんだよね〜。

夏目　ほほう、ではキミの貴重な答弁を拝聴しようではないか。

編　では東出さん、よろしくお願いします！

東出　今回はミッキークイーンとショウナンパンドラが人気を二分しているけれど、本来はどちらも距離不向きというのがオレの見方。それならマイルでこその馬を買いたいというところで、なんで人気がないのか不思議なのが、オレの1頭