ホワイトフーガとトロワボヌールの争い/JBCレディスクラシック
◆本命にしたララベルは無念の除外
中央勢は連覇を狙うホワイトフーガ、2000m以上なら牡馬とも互角のアムールブリエなど、女王級の馬たちが揃ったが、いずれにも不安材料はある。であれば未知の能力を秘めた大井のララベルを狙ってみたい。体質的に弱い面があり、目一杯の仕上げをしたことがないという。それでいて2歳時から積み重ねた重賞タイトルが5つ。初めてのダートグレード挑戦となったレディスプレリュードでは勝ち馬からコンマ4秒差の4着。それを経験しての上積みがあれば逆転も可能と見る。大井1800mから川崎1600mへの距離短縮もプラスだ。
ホワイトフーガは、単勝1.3倍の断然人気に支持されたレディスプレリュードでまさかの2着同着。1コーナーで挟まれ位置取りを悪くし、直線でも前が壁になる場面があったとはいえ、道中で行きたがるなど昨年より気性的に難しくなっているような気がする。2走前のスパーキングレディーCも勝ったとはいえ抑えがきかなかった。そのスパーキングレディーCと同じ川崎1600mへの距離短縮はプラスだが、多頭数で掛かる場面などがあったりすると、一線級が揃ったメンバーで苦戦という可能性はある。
活躍は地味だが堅実に走っているのがトロワボヌール。牡馬との対戦も含めて地方のダートグレードは9戦して7連対。JBCレディスクラシックも一昨年が2着で昨年が3着。長く休んでいたが、休養明けのグリーンチャンネルCは牡馬との対戦で58kgを背負って勝ち馬からコンマ7秒差なら、ひと叩きとしては上々。今回は定量55kgで、前走に比べれば流れも楽になるだけに、あっと言わせる場面はあるかもしれない。
1600m戦では使ってこないだろうと思ったアムールブリエが出走してきた。昨年はレディスプレリュード、JBCレディスクラシック、ともに4着。牝馬同士の1800mでも勝負どころで追走に一杯だった。それが今回、デビュー以来初めての1600m戦では強くは推せない。
目下8連勝中のトーセンセラヴィは、A2以下の特別を楽勝。一線級相手にどこまでやれるか。
タマノブリュネットのレディスプレリュードは、前半控えて直線一気という展開が見事にはまった。この馬も1600mは昨年のスパーキングナイトチャレンジ(1着)以来3度目。あらためて力が試されるところ。
ブルーチッパーは、レディスプレリュードではハナを奪えなかったが、今回こそ迷わずの逃げだろう。JpnIIIのマリーンCでも惜しい2着があったように、マイル戦はもっとも力を発揮できる舞台。ハイペースで逃げてどこまで粘れるか。
(追記)
なんと、本命にしたララベルが除外になってしまった。印はひとつずつ繰り上げるが、ホワイトフーガとトロワボヌールの争いだろう。アムールブリエは1600mのやや忙しい流れでは、勝つまでは難しそう。地方勢の期待は連勝中のトーセンセラヴィ。
◎ホワイトフーガ
○トロワボヌール
▲アムールブリエ
△トーセンセラヴィ
△タマノブリュネット
△ブルーチッパー