【チャンピオンズC】激流必至の舞台で昨年3着サウンドトゥルー&4着ロワジャルダンが好走?/トレセン発秘話
◆関東馬2騎があっと言わせる
“キタサン祭り”に沸いたジャパンカップ(27日)の余韻も冷めやらぬまま、今週は“もうひとつのジャパンC”が中京で行われる。
ジャパンCダートから名称を変えて今年で3年目を迎えるチャンピオンズCである。
「交流とJRAのGIとではテンのスピードがまるで違うんですよね。去年はあんなに置かれると思っていなかった」
昨年3着馬サウンドトゥルーを2年連続で送り出す高木登調教師は思案顔だが、その言葉には確かにうなずける。
1800メートルはマイラーも中距離馬も出走をちゅうちょしない距離。芝のGIと違いカテゴリーが細分化されていない分だけタレントも揃いやすく、ダート最強馬を決めるにふさわしい舞台。流れが厳しくなるのも当然である。
「昨年と比べても遜色ないデキ。カギはやはり道中の位置取り、それに直線のさばき。昨年はこだわってインを突く作戦だったが、ノンコノユメに先に入られ、行き場がなく迷って外に出すロスがありましたから」
これだけ揃ったメンバーをさばくのは簡単ではなかろうが、昨年ゴール前の脚色が最も際立っていたのも同馬。流れ次第で“今年こそ”の期待は確かにある。
一方で「賞金的に今年は厳しいと思っていた。出られたことがまず幸運」と話すのが、昨年4着ロワジャルダンを送り出す戸田博文調教師。昨年は大外16番枠から外に膨れ気味に出てロスのある運び。それを思えば、2着と0秒1差は評価できる。
問題は1年間勝ち鞍のない同馬に、当時と同じ走りができるかなのだが…。
「暑い時期は苦手。その分今年も冬を迎えて調子を上げてきた。だから、あとは折り合いだね。マイルのフェブラリーSを使った後に、かかり癖がついたことがその後の凡走の理由のひとつでもあるのだから」
昨年が季節、展開がかみ合った必然の好走であるなら「流れが同じなら今年も…」という師の野望も理解できる。頭数こそ劣勢の関東勢(4頭)だが、激流必至の舞台なら…。
出走馬5頭で2〜4着を占めた昨年同様、あっと言わせるシーンがありそうだ。