◆酉年のダービーの特徴は
みなさん、あけましておめでとうございます。今年も当コラム、ならびに「ウイニング競馬」をよろしくお願いします。
この年末年始、信じられないくらいの一大事が起きました。それは、ばんえい競馬の1日あたりの馬券売上が2億円を超えたこと。昨季はあと500万円ほどで2億超えという日がありましたが、今季は12月29日、1月2日、4日と、一気に3度も大台を突破したのです。
先月29日に2億を超えたときには、いつ以来かが話題になりました。たぶん、ばんえい記念(当時は農林水産大臣賞典。通称・大臣賞)1レースだけで1億円を超えていた時代以来。ここ20年くらいはなかったことです。さらに、その2億超えが年度内に3度となると、なかなか見当がつきません。
数年前には、1日の売上が4500万円くらいまで落ち込んだときもあったので、この売れ行きには本当に驚いています。とはいえ、安心は禁物。いまだに重種馬生産界の先行きは楽観できる状況ではありません。
最も苦しい時代を乗り越えてきたわけですから、今の売上を維持するだけでもいろんな工夫はできるはず。まずはこの好調をキープして、ばんえい競馬を末永く続けるために、うまいことお金を回していくことが大切です。みんなで知恵を出し合って、いい方向に持っていってほしいと思います。
さて、ここ数年、新年第1回のネタにしているのが「今年のダービー馬予想」。これまで、14年はイスラボニータ、15年はサトノクラウン、去年はリオンディーズと予想しました。そこそこいい線行ってはいるものの(?)、いまだ的中なし。当たるまでやめられなくなっちゃいました(そこまで当コラムが続くかどうか、のほうが問題だったりして)。
私がどういうデータを参考にしてきたかは、過去3年のバックナンバーをご覧いただくこととして、今年は新たな視点を加えてみました。そのヒントとなるのが、09年以降のダービー馬8頭のうち7頭は、前年7〜10月に阪神、東京、小倉、京都で行われた芝1800メートルの新馬戦でデビューしているということ。それ以前はわりとバラバラだったダービー馬のデビュー戦が、最近はそれらのレースに限定されてきた感があるのです。
それともう1つ、とんでもないことを発見しちゃいました。これまで酉年に行われたダービーは6回あって、そのうちの4回を酉年生まれの“年男ジョッキー”が制しています(33年=大久保房松×カブトヤマ、69年=大崎昭一×ダイシンボルガード、81年=同×カツトップエース、05年=武豊×ディープインパクト)。
ってことは、今年は武豊騎手の番、と考えられます。ここはズバリ、エアウィンザーとしておきましょう(なので、7日の福寿草特別はアッサリ勝ってください!)。
ムムッ、武騎手と同期の蛯名正義騎手の悲願達成があるかもしれませんね。でも、蛯名騎手はどの馬に乗るんですか???