『キシュトーーク』のレギュラーメンバーから、ついにGIジョッキーが誕生!!
『キシュトーーク』のレギュラーメンバーから、ついにGIジョッキーが誕生!! 松山騎手に喜びの皐月賞を振り返ってもらい、週末に迫るダービーへの手応えを語ってもらいます。さらに、サプライズで届いたメンバーからの祝福コメントに感涙。GIジョッキーとなった今のことを、松山騎手らしい言葉で語ります。
(取材・文/森カオル)
ダービーはいつも以上に気持ちを強く持って!
──改めまして、皐月賞優勝おめでとうございます!
松山 ありがとうございます。
──念願のGIタイトルをクラシックという大舞台で手に入れたわけですが、約1カ月経ってみて実感としてはいかがですか?
松山 みなさんから「おめでとう」と言われるたびに、「ああ、GIを勝ったんだなぁ」という思いがこみ上げてきます。あと、僕自身、少し自信がつきましたね。
──さっそくですが、『キシュトーーク!』のレギュラーメンバーからも祝福のメッセージが届いています。(※文末でご紹介します)
松山 ホントですか!? こういうの、なんか嬉しいですねぇ。同期はもちろん、仲のいい後輩とかも本当に頑張っているので、「松山が勝てたんだから俺も…」と思ってもらえたら嬉しいです。こういうのを見ると、僕もこれで終わるのではなく、これからもっともっと頑張らなくてはいけないなと、より一層、気が引き締まりますね。
──そうですよね。では、皐月賞を振り返っていきたいのですが、6枠11番からどんなレースをイメージされて挑まれたんですか?
松山 何頭か行く馬が予測できていたので、その馬たちの後ろくらいで流れに乗っていきたいなと思っていました。1コーナーでは3番手でしたが、外から佑介さんのクリンチャーが動いてきたので、ここで突っ張ると苦しくなるな…と思い、ひとつポジションを下げましたが、道中はおよそ思っていた通りの競馬ができましたね。
──4コーナーで一瞬手応えが悪くなり、ポジションを下げるシーンも。普通ならあそこからズルズルと下がってしまうパターンだと思うのですが…。
松山 そうですよね。でも、スタミナ切れとかではなく、馬場に脚を取られてしまって、それで手応えが悪くなってしまったんです。中山特有といいますか、3、4コーナーだけ本当に馬場が悪かったので。それにしても、よく盛り返してくれました。
「それにしても、よく盛り返してくれました」とアルアインを労う松山騎手(写真は皐月賞ゴール直後、撮影:下野 雄規)
──ゴール前では完全に抜け出していましたが、ガッツポーズはありませんでした。そのあたりの心境は?
松山 「やったー!」という気持ちと、「あれあれ? 俺、勝ったんだよなぁ」という気持ちが半々で、すぐには信じられなかったです。
──昨年は、ミッキーアイルで惜しい2着が2回(高松宮記念、スプリンターズS)ありましたからね。喜びも一入だったのでは。
松山 はい。昨年は、あんなに大きなチャンスを二度も逃してしまったので…。逆にGIが遠くなったというか、もう次はないんじゃないかと思っていました。だから本当に嬉しかったですし、自信にもなりましたね。
──アルアインには、前々走の毎日杯から騎乗。調教で初めて跨ったときの感触はいかがでしたか?
松山 少し硬さがあるけど、すごく乗りやすい馬だなというのが第一印象でした。ドバイと重なっていたことで巡ってきたチャンスでもあり、僕も馬も、ここで結果を出すのと出さないのではこの先が変わってくるなというのをすごく感じた一戦でしたね。
──池江厩舎はサトノアーサーとの2頭出しで、最後はその2頭による内外離れての攻防に。
松山 はい。サトノアーサーが圧倒的な1番人気(単勝1.2倍)でしたが、先生からは「アルアインも走る馬だから頑張って」と声を掛けていただいていたので、なんとか結果を出したいなと。ゲートはあまりよくありませんでしたが、すぐにスピードに乗れましたし、最後は長くいい脚を使ってくれて強い競馬だったなと思います。
──毎日杯、皐月賞と終えて、自在性を強調されていますよね。「距離が延びるのは大丈夫」ともおっしゃっていましたが、やはりそのあたりが大きい?
松山 そうですね。今のところ、これといった癖もありませんし、調教からして本当に乗りやすい馬なので。2400mとなると、やはり折り合いが大事になってくると思うのですが、そのあたりの心配がないのも大きいです。長くいい脚が使えるのも強味だと思いますし、この馬のリズムで気持ちよく走らせることができれば、距離は大丈夫ではないかと思っています。もちろん、走ってみなければわからないところはありますが、それはほかの馬も同じですからね。何しろ皐月賞馬ですから、自信を持っていきたいと思います。
──松山騎手にとって4度目のダービーとなりますが、上位人気馬での参戦は初。レースまでまだ10日(取材時点)ありますが、気持ち的にピリッとしてきたのでは?
松山 いえ、なぜかあまり緊張していなくて(苦笑)。ただ、今週から取材も増えてきましたし、レースの週になればもっと実感が湧いてくるかもしれませんね。
──では、最後に大一番に向けた意気込みをお願いします。
松山 はい。繰り返しになりますが、本当に乗りやすい馬で、枠順や馬場状態など、どんな条件にも対応できそうなのが強味です。いうまでもなく、2冠の可能性があるのはこの馬だけですし、その背中に自分がいられるなんて、またとないチャンスだと思っています。皐月賞を勝ったことで、当然マークはきつくなると思うので、僕自身、いつも以上に気持ちを強く持って挑みたいです。頑張ります!
僕自身、いつも以上に気持ちを強く持って挑みたいです。頑張ります!
■『キシュトーーク!』レギュラーメンバーからのお祝いメッセージ
【国分優作騎手】
GI優勝、おめでとう! 去年は2着が多くて悔しがっていたので、本当によかったね。25期のなかで一番乗り。僕も松ちゃんに続けるように頑張るよ。
【国分恭介騎手】
本当にスゴイ! 松ちゃんが積み重ねてきた努力の賜物だね。僕も負けないように頑張ります!
【川須栄彦騎手】
皐月賞優勝、おめでとうございます! 本当に身近な存在の松山先輩がGIを勝って、すごく刺激を受けました。自分も負けないように、より一層頑張ります!
【高倉稜騎手】
皐月賞優勝、おめでとうございます。本当にうらやましい! 僕もGIを勝てるよう、努力していきたいです。
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