園田競馬場で開催されたサンクスホースデイズ&ファン感謝DAY
競走馬を引退した馬たちにセカンドキャリアを
みなさん夏競馬を楽しんでいますか?暑い時期ですが熱中症や突然の大雨にも注意しましょう。
今年もセレクトセールがかなり盛り上がっていますね。ここからダービー馬や3冠馬などが出てくると思うと暑さなんかふっとんでしまいますね。
ロードカナロア・オルフェーヴル・キズナの産駒などにも人気が集まっているようですが、まだまだ譲らないのがディープインパクトの子供たち。暑いからと言って一休みしている間がないですね。血統がどんどん広がり、強い馬がどんどん出てきました。
我が同期のわっ君(和田竜二騎手)が1100勝達成。そしてユーイチ(福永祐一騎手)は見事2000勝の記録を達成!パチパチパチ!おめでとうございます!すっごくうれしいです。現役で5人目、武豊騎手に次ぐ2番目の速さだそうです。すごいなー。柴田大知も400勝達成!我らが花の12期生、やるなー。こちらもおめでとうございます。現役離れてるけど自慢できる同期が山盛りでよかった。僕も負けられない!と勇気をもらいます。ありがとう!目標に向かって気合いが入ります。
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7月17日(月)、園田競馬場で開催されたサンクスホースデイズ&ファン感謝DAYに、ボランティアとして参加してきました。
実は7月11日から、騎乗体験をするためにオランダへ行ってきました(その話は次回報告します)。17日の朝9時10分に関西国際空港に到着し、そこから園田競馬場へ直行してイベントに参加しました。
関西では初めてとなるサンクスホースデイズということでかなりの盛り上がり、時差も疲れも吹っ飛びました。とはいってもウロウロしているだけで特に何にもしていないな、って感じでしたが…。
角居調教師のあいさつで開会宣言。サンクスホースデイズの実行委員長福留さんのあいさつ。そしてJRA騎手、園田競馬場の騎手の方々と豪華メンバー揃ってのファン感謝DAYです。
角居調教師のあいさつで開会宣言。JRAの和田騎手らも参加
Thanks Horse project(サンクスホースプロジェクト) あなたは知っていますか?競走馬引退後の馬たちは、どうなってしまうのか?
ほとんどの馬が悲しい生涯を終えるのが現実です。この現状を何とかしたい。何とかできるんじゃないかと考え角居調教師を中心にサンクスホースプロジェクトが始動しました。1頭でも多くの馬をセカンドキャリアにつなげるとともに、馬を多様に利活用できる道を探し出したのです。
馬事文化をもっと身近にすること、馬ともっと触れ合えることを願って活動を始めています。競馬ファンはもちろんですが、馬と触れ合うことで心が豊かになりリフレッシュできることを、馬を知らない皆さんに伝えていきたいという思いが広がっています。
そのためにはサラブレッドの再調教「リトレーニング」が必要です。ふるさと納税によって、NPO法人吉備高原サラブリトレーニングのリトレーニング費用を支援することができます。
引退馬支援を呼びかけるポスター
角居調教師はあいさつの中で「サラブレッドは乗るだけではなく、皆さんが触れ合うことによってセラピー効果があります。そんな馬のセカンドキャリアに繋がってほしいと思います」。
吉備トレーニングの横田さんは、「中央で仕上げられなかった馬たちを地方でセカンドキャリアに仕上げる仕事に携われるのはうれしい。1頭でも多くの馬を作っていきたい」。
車いすの少年に話を聞く角居調教師
イベントに参加したJRA騎手のメンバーもそれぞれの思いを述べました。
和田竜二騎手 自分が乗っていた馬がどこで走っているのか?その後どうなったのか気になっていましたが、このような形でまた会えると思うと嬉しいです。また乗ってみたいですね。
森一馬騎手 小さいころから乗馬をして騎手になりましたが、乗ることだけしかなかったな?と気づきました。再出発してくれるのはうれしいです。
岩崎翼騎手 僕も同じように思いました。
松若風馬騎手 自分は父が装蹄師なので、必然的に騎手になったように思います。ずっと身近にいた馬なので自分の心がそのまま出ます。裏切らないのが馬たちです。心が浄化されますね。馬の活動を広げることで財産になると思います。
和田 風馬いいこと言うね。携帯なくしたと騒いでたからここで皆さんにお願いしたらどうや?「僕の携帯見つけたら連絡してやー」って(笑)。
松若 携帯がないのにどうやって連絡してもらうんですか?
和田 馬乗りをしているからこそ通じる馬とのテレパシーでつながるかも。なー、常石。
司会者 舞台の上から客席側にいる常石さんとの世界に入っていくんですか?やっぱり花の12期生はここでも繋がっているんですか?すごいことですね。
馬の世界には目に見えない絆があるんですね。なんだかすごい体験と経験をしました。馬の持つパワーは、ファンの皆さんも強くしてくれるんだと思います。多くの馬と触れ合って感謝の集いを楽しんでください。
全国の乗馬クラブから支援の輪が広がっています。僕が通う明石乗馬協会でも、障害者乗馬の指導を初めとして、いろいろ援助と協力をしてくれています。
明石乗馬協会のスタッフに助けられての乗馬体験
この日は、2歳くらいの子供から大人まで、パドック1周の乗馬を楽しんでいるファンがたくさんいました。無制限に乗馬を楽しめるような工夫がこらされ、安全性も重視されています。みんな馬に乗ってると緊張の中からドキドキワクワクが弾けて、笑顔がいっぱいでした。
やっぱり馬はなんとも言えんなー、と実感していると、KBS京都の取材で訪れた稲富菜穂さんが、初めての乗馬体験にやってきました。
稲富 常石さん、私も挑戦します!
常石 是非チャレンジしてください。でもスカートですか?
稲富 ほーら、スカウチョですよー。ズボンですから大丈夫です!(脚を広げて見せてくれました)
常石 今は便利ですね。乗れますか?
稲富 頑張ります。一瞬ジョッキーの気分になります。
常石 さまになってるなー、うまいうまい!
乗馬初体験の稲富菜穂さん、さまになってますね!
稲富 最初乗った瞬間は緊張しましたけど、暖かさを肌で感じました。なんだかいい気分で癒されますね。ストレス解消、リフレッシュしてまた頑張る力が湧いてきました。馬ってすごいエネルギーを持ってるんですね。
常石 だから馬乗りはやめられないんですよ。
稲富 ありがとうございます。いい体験できました。さあ、次へ行ってきまーす!
園田の騎手と木馬で対決する(?)稲富菜穂さん
ファンの皆さんの声もお届けしますね。
「こんなに近くで見たの初めてです。競馬場には良く来ますが、少し距離があるもんね」
「かわいい!し、あったかさが伝わってきます。他のスポーツとは全く違うんですね」
「馬をじっと見ていると話しかけてくれるような気がしました」
「餌を手のひらに乗せるとパクパク食べてくれて嬉しかったけど、こそばゆく感じて『キャー!』と言ってしまいました」
「私がそばに行くと前脚でトントンしてくれたから、『おいで』と呼んでくれたみたいでうれしかった」
馬車に乗って和気あいあいのファミリー
木馬が気に入ってなかなか離れようとしない未来のジョッキー(?)も
他にも山ほどありましたよ。いい1日でした。地域の方の演奏会や盆踊りもあり、20時までにぎやかに行われました。
アツイ熱い1日が終わり、僕の気持ちも熱くなりました。ファンの皆様、ありがとうございました。関係者の皆様、お疲れ様でした。
スタッフの皆さん、お疲れ様でした!
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まだまだ続く夏競馬、アツイ競馬場でお会いしましょう。
追記…園田競馬場で癒し発見。ゆっくりほっこり馬券対策を練ることができる畳広場がありました。ここは必見です(あっ、写真撮るの忘れました…)。
つねかつこと常石勝義でした。