こんにちは、むねひろ よしたかです。
中山グランドジャンプを勝利し、同一重賞4連覇という記録を達成したオジュウチョウサン。
ライバル勢が包囲網を張り、道中は代わる代わるかなり絡まれる厳しい競馬。それを突破しての勝利は着差以上に強いものでした。
次走はファン投票で出走が叶う宝塚記念に、石神騎手で参戦することが発表されました。
日本でも馬券発売があった先々週6日のオーストラリアのドンカスターマイル(芝千六)。日本から挑戦したクルーガーは2.7馬身差の『4』着と善戦。
そして、先週13日のクイーンエリザベスS(芝二千)に連闘で出走しました。ウィンクスの引退レースとしても大きな注目を浴びていたレースでしたが、直線に入った際には一瞬倒すのではないか!?というほど見せ場十分の好内容を見せて1.5馬身差・『2』着と大健闘しました。
ウィンクスはこのレースを勝利したことで、33連勝と記録を伸ばしました。GIは25勝で、通算では43戦37勝。生涯獲得賞金2645万1174豪ドル(約21億2400万円)はオーストラリアレコードです。
クルーガーは日本で重賞はマイラーズCの1勝のみ。実績では超一流とは決して言えませんが、それでもこれだけのパフォーマンスを見せてくれました。
日本とオーストラリアの芝質の違いを味方にした好走だと言えます。特にオーストラリアはGIでもハンデ戦が多いだけに、実績では見劣る馬でも挑戦する価値は十分にあるということを示してくれました!
次の海外馬券発売は、4月28日(日曜日)の『香港チャンピオンズデー』です。
クイーンエリザベス2世C(芝二千)には、ウインブライト・ディアドラ・リスグラシューの3頭。
チェアマンズスプリントプライズ(芝千二)には、ナックビーナスが挑戦します。
また、日本馬は出走しませんが、同日のチャンピオンズマイル(芝千六)に出走するビューティージェネレーションがこのレースを連覇すれば、安田記念に参戦する可能性があるだけに要チェックですね。
そして、アーモンドアイが凱旋門賞挑戦を見送ったという一報も入ってきました……。
◆マイラーズCターゲット馬→インディチャンプ
(c)netkeiba.com
条件クラスを連勝して迎えた前走の東京新聞杯。1000m通過が57.2秒というハイペースで差し馬に有利な展開になったことは確かですが、直線鋭く差し切りV。3連勝を飾りました。着差は0.1秒しかありませんでしたが、『最後はソラを使っていた』とまだ余裕があったことを陣営がコメントしています。
また、『相当高いポテンシャルのある馬。今日の勝利でGIでもやれる期待が確信に変わった』と、レース後の福永騎手は同馬のパフォーマンスに対して高く称賛しました。1:31.9という早い時計が勝ったことからも開幕週の軽い芝という舞台設定もクリア。また、上がりの33.5秒も上々の数字でした。京都へのコース替わりも問題ありません。実際に500万以下クラスの一戦だったとはいえ、1戦1勝と既に結果を出しています。
少頭数ながらかなり骨っぽいメンバーが揃う今回ですが、同じ4歳のダノンプレミアムには1キロ・モズアスコットとケイアイノーテックには2キロの斤量利がある点には注目したいところです。前走のレベルの高いパフォーマンスを見るとここでも十分楽しみが持てます。
ターゲット馬→ダノンプレミアム
(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
前走の金鯱賞は、しっかりと立て直された効果があったとはいえ9ヶ月半振りの一戦。1000m通過が61.0秒という緩い流れで先行馬に有利な流れを内目でロスなく進めた利が大きかったことは確かですが、それでも同馬の地力の高さを再度示したことには違いない勝利でした。
次は大阪杯になると思っていましたが、陣営はこのマイル路線に矛先を向けてきました。これまでサウジアラビアRC・朝日杯FSと2戦して2勝。共に、昨秋のマイルCSを制したステルヴィオに0.3・0.6秒差を付けて快勝しています。二千でのテンの行きっぷりの良さを見ても、マイナスには働かないでしょう。
ただ、1:33.0・「稍重」、1:33.3・「良」と、前者はレコードだったとはいえ時計面はこのメンバーに入れば見劣りします。共に2歳時のものですからあっさり大幅に短縮しても何ら不思議ありませんが、これをどこまで詰めることが出来るのかが今回の課題となります。断然人気が予想されるだけに、その点には注目しなければいけません。
ターゲット馬→パクスアメリカーナ
(c)netkeiba.com
5走前の500万以下クラスはケイアイノーテックに0.2秒差を付けて勝っていますが、道悪を味方にした感を強く感じました。しかし、続くアーリントンCは重い芝ながら1:33.5と大幅に時計を短縮して0.1秒差・『2』着と好走。続くNHKマイルCでは直線で他馬に寄られて追い辛くなるシーンがありながら0.4秒差ですから、『6』着という着順以上に濃い内容でした。
そして、昨秋の復帰緒戦となったリゲルSは相手関係のレベルが低かったとはいえ0.7秒差を付けて圧勝し、京都金杯も連勝。重賞初制覇を飾り、更なるパワーアップが見て取れます。
ただ、前述のNHKマイルCの内容から軽い芝もこなせると判断出来ますが、1分31秒台のような早い時計に対応出来るかどうかは大きなポイントです。昨年は1:31.3でサングレーザーがレコードV。さて、今年の馬場レベルはどうなるのか。開幕初日の土曜日のレースをしっかりチェックしなければなりません。早い時計をクリアする可能性も十分ありますが、理想は少し時計を要する馬場レベルです。
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