こんにちは、むねひろ よしたかです。
先週は、禁止薬物の影響下にある可能性が否定出来ない馬が大量除外に。土曜日72頭・日曜日84頭の計156頭にもなってしまいました。
飼料添加物のサプリメント「グリーンカル」に、一時的に競走馬の能力を高める効果がある禁止薬物「テオブロミン」が含まれていたということです。
競走除外となった全156頭に対して、8月11日(日曜日)までの開催で優先出走権を付与すると発表しました。
また、「グリーンカル」が納入されていた厩舎で、今週の出走を予定している365頭(美浦74頭・栗東291頭)への薬物検査が15・16日に実施されました。そして、採血により採取された検体の検査結果は、全馬「陰性」と発表がありました。今週は多頭数のレースが増えており、難解となります。
昨日行われたイギリスのプリンスオブウェールズSは◎▲○で決着。少頭数の8頭立てでメンバーレベルの相当高い組み合わせだっただけに配当は跳ねませんでしたが、しっかりと分析が出来ての好結果には満足しています。今後の海外競馬にも引き続きご注目下さい。
分析内容をご覧になっておられない方は是非ご一読下さい。レースが終わった後でも、「馬場分析」・「各馬の分析」共に今後の役に立つものがあると思います。
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https://yoso.netkeiba.com/?pid=yoso_detail&id=736698◆宝塚記念ターゲット馬→キセキ
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今年復帰緒戦の前走の大阪杯はエポカドーロにハナを譲り、無理せず2番手から。直線では外に出されましたが、皮肉にも最短距離の内を突いたアルアインにショートカットを許して差されてのクビ差・『2』着。『3』着のワグネリアンも最内を通っており、内が良い馬場レベルの中で外を通ってしまったコースロスが堪えた結果となりました。それでも決して悲観するような敗戦ではありませんし、重い芝でもしっかり走れることを再度示してくれました。
雨の影響がポイントになりますが、極悪馬場の菊花賞の勝ち馬。これは大きな自信となります。一線級相手では決め手勝負では分が悪いですが、ジャパンCで2:20.6という大レコードを作り出したようにスタミナ面には優位に立ちます。
上がりタイムを要する阪神内回りコースは願ってもない舞台設定。また今回は最内枠を引きましたし、エポカドーロは不在。先手を主張する形となるでしょう。2走前の有馬記念は過酷なレースが続いた秋4戦目で失速してしまいましたが、今年2走目でまだフレッシュな状態ならば当時以上の粘りが期待出来るでしょう。
昨年のこのレースでは『8』着に終わっていますが、後方を付いて回っただけという本来のものとは程遠い形での凡走。レイデオロに神戸新聞杯・天皇賞(秋)・有馬記念と3戦3敗ですが、再戦する資格は十分にあります。
ターゲット馬→リスグラシュー
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前走のクイーンエリザベス2世Cは最大のチャンスかと見ていましたが、『3』着止まり。しかし着差は僅かに約0.1秒でしたし、直線に出るまで終始最短距離の内目を回ってくることが出来た勝ち馬のウインブライトとは通ったコース取りの差、つまりは枠順の差が結果の違いに繋がってしまったという見方も出来ます。
4走前の初GI勝利を飾ったエリザベス女王杯で今回と同じ二二をこなし、続く香港ヴァーズでは二四でもクビ差・『2』着。距離についてはもう全く心配がなくなりましたし、牡馬一線級が相手でも十分対等に戦えるという好結果を出しています。
道悪については、「稍重」という発表以上に悪い馬場レベルだった桜花賞、そして「重」の秋華賞で勝っていないものの共に『2』着としており、得意にしている部類です。これまで阪神では1-2-3-0と6度走って馬券圏内を確保する安定性を見せていますが、その全てが外回りコースでのもの。前半は後方からの運びとなるだけに、直線の短い内回りコースという舞台設定がポイントになります。
香港帰り緒戦となりますが、2走前の金鯱賞では同じ香港帰りでダノンプレミアムの0.2秒差・『2』着と好走していますし、今回はレース間隔が更に詰まりますが『金鯱賞の時より馬の雰囲気はいい』という非常に心強いコメントが陣営から出ています。
ターゲット馬→レイデオロ
(撮影:下野雄規)
前走のドバイシーマクラシックは1番人気を大きく裏切る2.0秒差・『6』着と大敗を喫してしまいましたが、昨年も0.8秒差・『4』着と今年ほどではないにしても凡走しています。
『ナイター競馬が良くないと思う。パドックでエキサイトして平常心を失っていた』と力負けでないことをハッキリとルメール騎手も陣営も共にコメントしています。昨年は秋のオールカマーまでレースが開きましたが、今年はこの宝塚記念へ。間隔が詰まりますが、デキに不安がないからこそのローテーションと言えるでしょう。
4走前の中山二二のオールカマーでは復調途上の状態でアルアインを差し切って勝っています。内回り・外回りの違いこそありますが、中山では内回りコースの2走前の有馬記念でクビ差・『2』着。距離&コース形態共に問題ありません。その有馬記念で「稍重」をこなしており、「重」でも新馬戦で勝ち、折り合いを欠いて力を出し切れなかった京都記念で『3』着。
『道悪は好まない。反応がちょっと遅くなる』とルメール騎手は言及していますが、こなすことは見せています。また、ドバイで先行して良さが出なかっただけに、前半待機策を示唆しています。
2番枠という内目の枠を引いただけに、馬群を巧く捌くことが出来るかという不安はありますが、キセキが速めのペースでレースを作ることが予想されるだけに、その心配は杞憂に終わる可能性も十分あります。
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