こんにちは、むねひろ よしたかです。
早いもので先週で夏競馬も終了。今週からは秋競馬がスタートします。
この開催で最も注意しなければならないことは、芝の質にあります。
阪神・中山の2場共に、1年を通じてこの開催だけが『野芝のみ』を使用した馬場レベルで施行されます。
その他の開催は、『野芝に洋芝をオーバーシード』された状態で施行されます。
阪神・中山は通常『重い芝』に属していますが、この開催に限り『軽い芝』に属します。この大きな違いで好走するタイプの馬が異なってきます。
◆セントウルSターゲット馬→ダイメイプリンセス
(c)netkeiba.com
昨年非常に強い勝ちっぷりを見せたアイビスサマーダッシュでしたが、今年は0.4秒差・『6』着止まり。それだけでなく、今年に入ってからのシルクロードSで『6』着・オーシャンSで『10』着・高松宮記念で『16』着・鞍馬Sで『8』着と凡走続きだったことも加えて、年齢による衰えを感じていました。
しかし、前走の北九州記念では実に鮮やかな変わり身を見せての勝利。後続に付けた0.2秒という着差も上々のものでした。以前よりも追い込みの脚質が強くなっているだけに開幕週の馬場レベルがポイントにはなりますが、昨年のアイビスサマーダッシュ勝ちに北九州記念での『2』・『1』着と、野芝のみを使用された軽い芝の実績はここでは最上位のものと言えます。
再度軌道に乗ってきましたし、54キロの斤量も恵まれています。昨年はスプリンターズSへ駒を進めましたが、今年はサマースプリントシリーズの優勝を狙ってここへ。『前走の後はここを視野に入れて調整してきた。疲れの度合いを見ながら出否を決めたい』という陣営のコメントがありましたが、出走してきたということは、つまりはデキが伴っているということです。
ターゲット馬→タワーオブロンドン
(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
この1200mに矛先を向けられて2戦、函館スプリントS・キーンランドCで『3』・『2』着。着順だけでなく着差も0.2→0.1秒差と詰めており、一戦毎に着実にステップアップしています。負けこそしましたが0.1秒差を付けられたダノンスマッシュに上がりタイムでは0.4秒も上回っていましたし、こちらの方が1キロ重い58キロを背負っていたことを考慮すると決して悲観するような敗戦ではありません。
しかも、『スタートで滑ってしまいダッシュが付かず、一列後ろからの競馬になってしまった』と位置取りが思惑通りにはならなかったことを陣営はコメントしています。ベスト距離は3戦全勝の1400mに違いないでしょうが、この1200mでも更なる内容がまだ期待出来るということを示唆しています。
今回は57キロでの出走が叶いますし、軽い芝も問題ありません。ただ、北海道帰りの中1週というキツいローテーションがポイントとなります。しかも、阪神への長距離輸送もあります。ここをクリアすることが出来れば。
ターゲット馬→ミスターメロディ
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春の高松宮記念で初G1制覇。馬券に絡んだ『2』・『3』着のセイウンコウセイ・ショウナンアンセム共に直線では内目を通っており、その進路を取った馬が断然有利な馬場レベルが大きな味方になったことは確かですが、初めての1200mでいきなり最大の実績を挙げただけに距離適性には高いものを感じます。
ただ、初めての重賞制覇のファルコンSも中京でのもので、高いコース適性があったのも確かでしょう。これまで右回りでは3度の経験がありますが、中山ダ1200mに3・2走前の阪神C・阪急杯で『2』・『2』・『7』着と勝ち星がまだありません。G2で『2』着としているのですからこなすことは十分示していますが、破壊力は左回りの方が上に感じます。
また、出走馬中唯一のG1馬となるだけに、他馬よりも重い58キロの斤量を背負わされます。この2点が今回の課題となります。なお、軽い芝に関しては、NHKマイルCで見せ場十分の0.2秒差・『4』着という好内容があるだけに問題ないでしょう。
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