▲今年はレッツゴードンキでレディスクラシックに出走予定の岩田騎手 (C)netkeiba.com
現役ジョッキーにコースの特徴や攻略方法を教えていただく「騎手のコース解説」。今回は、初めて浦和で開催されるダート競馬の祭典、「2019 JBC浦和」。1400m&2000mコースを、同コースの重賞を多数勝利している岩田康誠騎手に解説いただきます。岩田騎手ですら「難しい!」と断言するコース。勝利のポイントはどこなのでしょうか。
(取材・文=不破由妃子)
「2019 JBC浦和」2019年11月4日(振休・月)
・JBCクラシック(ダ2000m)
・JBCスプリント(ダ1400m)
・JBCレディスクラシック(ダ1400m)
なぜ浦和は難しいコースと言われるのか?
──今年はJBCが初めて浦和競馬場で開催されます。岩田さんといえば、さきたま杯4勝(ダ1400m、2008年リミットレスビット、2009年スマートファルコン、2010年スマートファルコン、2012年セイクリムズン)、浦和記念2勝(ダ2000m、2008年スマートファルコン、2012年ピイラニハイウェイ)の実績があり、その内容も多彩で、すごく得意なイメージがありまして。
岩田 いや、全然得意じゃない(苦笑)。浦和は難しいイメージしかないよ。9月に息子(岩田望来騎手)が乗りに行ったけど、そのときも「コーナーがきついから、くれぐれも気を付けて乗れよ」って念を押したくらいやし。
──そんな難しいコースで、さきたま杯の勝率は4割ですからね。
岩田 いやいや、馬が強かっただけです。
──1周の距離でいうと、岩田さんの古巣である園田競馬場のほうが短いんですよね(浦和1200mに対して、園田は1051m)。
岩田 そうやね。でも、コーナーは浦和のほうがきつい。地方競馬場のなかで、一番きつい感覚がある。おそらく、楕円の縦の幅が短いんちゃうかな。大井の内回りもきついけど、それとはまたちょっと違うし、とにかく3〜4コーナーに気を付けろっていう感じやね。