毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
土曜の阪神は金曜に続き、良馬場で実施。中山と同じAコース使用連続4週目だが、中山ほどは内寄りの傷みが進んでいない。土曜は金曜以上に時計も出ており、今春の阪神開催では最も「高速馬場化」していると言ってもいい。
土曜は、芝競走は4鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「1番手、4番手、2番手、3番手」と先行馬が大活躍。差し馬は不発のケースが目についた。位置取り的には「前&内有利」の傾向。
メイン11R・若葉S(芝2000m)は道中3番手から伸びた1番人気アドマイヤビルゴが1分58秒6の好時計勝ち。若葉Sが阪神2000mで施行されるようになった2000年以降の若葉Sレコードとなった。2着は前半5F59秒9で逃げた10番人気キメラヴェリテが粘り込んだ。芝状態が良く、マイペースで行ければ粘り込めるのが今の阪神の芝傾向。
10R・仲春特別(芝1200m)は最終4コーナーで2、3番手にいたナムラムツゴロー、トンボイのワンツー。差し馬はよほど力があるか、展開の助けが必要な状況。
阪神大賞典は内回り3000m。ドレッドノータスの逃げ想定でスロー。3000mならキセキは2番手。高速決着で内&前有利の芝は人気キセキには絶好の舞台設定か。逆に典型的な追い込み型のメイショウテンゲン、ユーキャンスマイルには辛い設定かもしれない。