東京競馬場で5週連続でGIが組まれている近況。土日の騎手の異なる競馬場への移動が原則として禁止されているだけに、毎週のようにルメール騎手・レーン騎手の名前が東京にあります。先週の土日で見てみると……。
ル=ルメール騎手・レ=レーン騎手 ()内は前者が人気・後者が着順です。
2人合わせて計34鞍。1番人気が15鞍・2番人気が13鞍・3番人気が4鞍・4番人気が1鞍・5番人気が1鞍。完全にこの2人が中心となって、東京競馬のオッズが形成されているのが分かります。それだけの有力馬に乗っているというのは確かにありますが、流石にちょっと人気が偏り過ぎです。2人共が騎乗した11鞍中、2人共が馬券圏内に絡んだのは4鞍。7鞍でどちらかは飛んでいます。また、どちらも飛んだのは1鞍でした。
過剰人気となる2人が両方絡む馬券は配当の期待値が相当低くなりますが、先週に関しては36%しかそれは実現されていません。せめて片方が飛ぶ馬券を狙わなければいけません。先週は1鞍しかありませんでしたが、両名が飛ぶ馬券は高配当が間違いないので、虎視眈々と狙いたいところです。
◆日本ダービーターゲット馬→コントレイル
(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
前走の皐月賞は、最内枠を引いたこともあって『好位を取って直線は外へ持ち出すという作戦を立てた』と調教師は述べていました。しかし、1コーナーで他馬に寄られる不利もあって12番手という後方から、3コーナー過ぎから外目に出されて少し仕掛けられると素晴らしい脚勢で好位へ。直線に入ってもその脚は衰えることなくサリオスとのマッチレースを競り落として勝ち切りました。2走前の同舞台のホープフルSとは全く違ったレース運びになりましたが、結果を出しました。
目標がこの日本ダービーということで、ホープフルSの戦前から勝てば直行で皐月賞というローテーションは決まっており、『中間はとにかく順調だったし、休み明けの前走より、確実に動ける状態』というコメントからも、前走以上のデキが期待出来ます。今回は東京にコースが替わりますが、デビュー2戦目の東京スポーツ杯2歳Sでマークした1:44.5という衝撃のレコードV。従来のイスラボニータのものを1.1秒も更新する素晴らしい数字で、上がりタイムの33.1秒も秀逸。後続を0.8秒も千切り捨てる文句のない強さは、軽い芝への適性の高さを示すものに他なりません。
重い芝の中山よりも間違いなく合っています。最大のポイントは2400mの距離を克服出来るかどうかということです。前走後に福永騎手からは『今日(皐月賞)の内容ならば、距離が延びてもという走りだった』とGOサインは出ています。プラス材料としては働かないでしょうが、高いレベルの軽い芝を味方にクリアしてしまって何らおかしくないでしょう。
ターゲット馬→サリオス
(c)netkeiba.com
ホープフルSから皐月賞へ直行という使い方はここ2年のサートゥルナーリア・コントレイルが結果を出しましたが、僅かながらレース間隔が更に開く4ヶ月半振りの朝日杯FSからのブッツケというのは、1600mしか経験していないだけに距離面の心配も余計に付加されていました。ちょっと舐め過ぎとも思えるローテーションに私には映りましたが、