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JRAの入場制限緩和についてまとめました!

  • 2020年10月03日(土) 12時00分

大声を出すのはもう少しの辛抱です


 いよいよ来週10日(土)から、JRAの開催競馬場への入場が再開されることになりました。指定席事前購入者限定なので、全面再開にはほど遠い状況ですが、とりあえずこれは“はじめの一歩”と言えるでしょう。

 JRAのホームページを見ると、各競馬場にいくつの指定席が用意されているかがわかります。東京競馬場を例にとると、通常は5245席が用意されているとのこと。今回の入場制限緩和にあたって何席が発売されるか、まとめてみました。

エリア 総席数(A) 発売が再開される席数(B) 発売される席の割合(%、B÷A)

フジビュースタンド

5階A指定席  1078 308  28.6

6階A指定席  908  236  26.0

5階B指定席  584  144  24.7

6階B指定席  576  144  25.0

5階C指定席  406  116  28.6

6階C指定席  348  87  25.0

車椅子専用席  12  12  100

メモリアルスタンド

全指定席   1333  0   0

指定席総席数 5245 1047  20.0

 こうして比較すれば一目瞭然。メモリアルスタンドは開けないので、全体では5席に1席、フジビュースタンドの一般指定席に限って平均すると約4席に1席が発売対象になっています。

 京都、新潟の数字は調べていませんが、だいたいこれと同じような割合になるはず。指定席エリア以外にはファンがいないわけですから、競馬場の中は引き続きガランとした状態のまま、なんでしょうね。

 さてそうなると、京王と京阪の臨時電車は運転されないんじゃないか、と思います。つまり、京王線で言うと特急、準特急が東府中に臨時停車したり、競馬場線で臨時電車が増発されたりすることはないだろう、ということ。京阪では、淀駅には準急、普通電車しか停車しません。競馬場への行き帰りに京王、京阪を利用される方は、いちおう両社に確認しておいたほうがいいでしょう。

 それと、JRAでは、各競馬場への来場者に向けて、「大声での会話や声を出しての応援等はお控えください」と呼びかけています。でも、これってけっこう難しいですよね?

 レース終盤、馬券が当たりそうになると、思わず声が出ちゃうでしょう? コロナ対策としては正しいのでしょうが、大声をガマンするのはかえって体に悪かったりして(笑)。もし大きな声を出したいのであれば、もうしばらく“おウチWINS”でテレビ観戦されたほうがいいかもしれませんよ。

 さてさて、4日はスプリンターズS+凱旋門賞。スプリンターズSはちょっと時計がかかりそうなのでライトオンキューの複勝、凱旋門賞はエネイブルとインスウープを2頭軸にした3連複を買ってみようかなと思っています。ゴール前で声を出せるといいんですけどね!

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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