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【毎日王冠予想】土曜は外差し天国 馬場の回復度合がカギ

  • 2020年10月10日(土) 19時00分
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

 金曜午前10時測定のJRA発表のクッション値が「8.5」(標準)。土曜午前7時の測定値は「7.0」(軟らかめ)に移行。土曜は降り続く雨の影響で「不良」で施行。土曜の最終レース時点では、さらに軟らかい方向に変化したと見られる。6月以来の開催で芝自体は絶好で迎えたが、これだけ雨が降って、下が軟らかくなってしまうと、さすがにレースにも影響した。

 土曜は、芝競走は6鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「12番手、4番手、17番手、17番手、1番手、9番手」。9R・山中湖特別(芝2000m)で3番人気ショウナンハレルヤが逃げ切った以外は、外差し、それもかなり後方からの追い込みが届いた。かなり特殊な1日だった。

 11Rの2歳重賞サウジアラビアRC(芝1600m)は道中9番手から直線で外に出したステラヴェローチェが上がり3F36秒8で大外一気に突き抜けた。レース前半3F35秒6〜同後半3F37秒7。平均ラップを刻んでいるようでも、重すぎる馬場で結果的には速いラップで、先行勢は厳しくなるのだろう。勝ち時計1分39秒6。2歳の実質1勝クラスだったのを考慮しても、通常の良馬場時と比べると「4秒〜5秒」は時計を要している計算。

 問題は土曜の傾向がこのまま日曜まで続くか?日曜の府中市の降水確率は50%で、土曜より低い。曇りの時間帯が長くなる予報も出ている。多少でも乾く方向に進めば、走破タイムは改善する可能性もある。

 毎日王冠はトーラスジェミニ、コントラチェックと逃げ候補もいて、極端なスローは考えにくい状況。土曜の傾向が続くようだと、前の2頭はさすがに厳しい。ただ土曜のような極端な外差しが決まるかどうかはやはり天気次第。当日のレース傾向をチェックしていただければと思う。

スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。

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