毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
新潟競馬場はレース開催日の先週1日(日曜)に2.5mmの降水を記録した後、今週に入ってからは気温も高く、好天が続いている。土曜は芝、ダートとも良馬場で終日行われた。午前5時30分測定のダートの含水率は「ゴール前2.7%、4コーナー2.8%」とかなり乾いている。極端に時計が掛かっている訳ではないが、パワーが必要な馬場状態だ。
土曜は、ダート競走は5鞍施行。優勝馬の最終4コーナーの位置は「2番手、4番手、5番手、2番手、1番手」。コーナーがきついダートのコース形態もあって、やはり前に行く馬が好走している。勝ち馬の馬体重は3R・ショウナンアーチーが504キロ、6R・2歳新馬戦のビヨンドザファザーが516キロ、7R・スキャッターシードが540キロ、10R・高田城特別のショウナンアニメが488キロ、12R・ヤマニンビオローネが478キロ(2着サトノスライヴは516キロ)。全体的には、500キロ以上の大型馬の好走が目立った。
日本列島には台風10号が関東南岸、台風9号が九州地方に接近しているが、日曜の新潟に限れば、直接的な影響はない見込み。新潟の予報は晴時々曇、予想最高気温34度(降水確率10%)。雨の降る可能性が高い関東地方と違って好天予報。雨が降る可能性はかなり低く、引き続きかなり乾いた状況でレパードSを迎えることになりそうだ。
レパードS出走馬の近走成績を見ると、重や稍重での好走例が多い点は注意が必要かもしれない。メイショウムラクモが楽勝した福島のいわき特別は重馬場。また、ホッコーハナミチがレコード勝ちした小倉のインディアT(2着レプンカムイもレパードS出走)も重馬場で、走りやすく時計が出る湿ったダートだった。もちろん、この2頭はいずれも良馬場のダートでの勝ち星があるのでパワー馬場がマイナスになる訳ではないが…。
参考までに、レパードS出走馬で「前走時500キロ以上の大型馬」はラヴォラーレ(514キロ)、オセアダイナスティ(500キロ)、テイエムマジック(510キロ)、ハンディーズピーク(510キロ)、ルコルセール(508キロ)の5頭。馬券推理の一助になれば幸いです。