土曜は雨予報も一部機関では出ていたが、一日中曇りで推移した。芝、ダートともに良馬場で施行。今週の新潟競馬場は月曜から水曜まで雨が降ったが、木曜以降は雨は記録されていない。JRAが土曜朝に測定したクッション値は「9.5」(標準)。先週土曜朝が「9.1」、先週日曜朝が「9.0」なので、同じ標準でも硬い方向に今週末は推移している。

　Aコース使用の6週目。コースの内寄りは多少傷んでいるが、その他は全体的に良好。時計もまずまず出ている。直線で中〜外に出す余裕がある外回りのレースでは内寄り3頭分ほどは避けて通る傾向が見られた。

　新潟2歳S(芝1600m)と同じ外回りを使用した競馬は、土曜は4鞍行われた。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「7番手、3番手、2番手、1番手」。勝ち馬に限れば、先行勢が優勢だったが、これは当該4競走があくまでもS〜Mペースだった展開も大きい。

　新潟2歳Sと同じ1600m戦は3鞍。6R・2歳新馬戦は評判になっていた1番人気ソネットフレーズが道中2番手からあっさり抜け出して快勝。勝ち時計1分34秒3は、今夏の2歳未勝利戦でプルパレイが計時した2歳コースレコード(1分33秒3)と1秒差。開催終盤の新馬戦としては優秀な時計が出ている。

　3歳上3勝クラスの10R・長岡Sは先手を奪った5番人気クリノプレミアムが新潟外回りの高額条件では珍しい逃げ切り勝ち。レース前半3F35秒4〜同後半35秒0の絶妙ラップで目下の好調さを生かした。2着エアファンディタは4コーナー9番手、3着ロードシャムロックは同6番手。流れが落ち着くと、直線の長い外回りとはいっても後方勢は厳しい。

　新潟2歳Sは逃げ候補タガノフィナーレの過去2戦の前半3Fは36秒9、同36秒0。このペースで今回も行けば、あまり速い流れにならないが、先行して勝った馬はオタルエバーやキミワクイーン、ウインピクシス、セリフォスなどいるので、Sペースと決めつけるのも危険かもしれない。

　ただ、将来もある2歳戦だけに乱ペースは考えにくい。淡々と流れれば、勝ち馬は「好位勢」から出そう。例年通り、優勝タイムは「1分34秒台半ば」ぐらいか。