有馬記念4着からの続戦、気になる状態は?
年始の慌ただしい4日の開催が終了。トレセンも2日以降続いた調教が11日の全休でリセットされる形です。ただ、今週末からは小倉も加わっての3場開催。12日は全休明けではありますが、15日のレースを使ったり、16日のレースのために15日に輸送するといった馬は12日に追い切る、ということで、まだイレギュラーな感じが続いています。
今週末も3重賞。特に中京の2つはハンデ戦ですし、中京の芝も少し読みにくい状態になっています。ただ、昨年の傾向を重視すれば、愛知杯も日経新春杯も併用系統の調教タイプが断然有利。このあたりはウマい馬券で解説したいと思います。
【愛知杯/デゼル】
前走エリザベス女王杯は8番人気で8着。府中牝馬Sの惨敗で人気を下げた形でしたが、やっぱり中距離がいいんだということを感じさせてくれる結果だったと思います。それゆえにこのレースの出走は納得ですが、やはり気になるのは55.5キロ。GIIを勝っているので仕方ないところですが、他との斤量差は馬券検討の大きなポイントになるかも知れません。
状態に関しては、2ヵ月ぶりでも調教量は十分。12月中は坂路、年が明けてからCWでの追い切りの併用仕上げ。12日の最終追い切りは単走で、6F83.1秒、1F11.5秒。追われると重心を低くして鋭い動きでしたが、この馬が本来見せる切れ味はやや足りないのかなという感じ。ここの判断がちょっと難しい感じです。
本来の切れ味にはやや足りない印象のデゼル(1月12日撮影)
【京成杯/テンダンス】
未勝利を勝ったばかりで挑戦した東スポ杯2歳Sは3着。この時は1週前追い切りが坂路で4F51.7秒と速い時計をマークしていて、未勝利を勝った時は最終追い切りが坂路4F51.3秒。坂路での速い時計は好走のバロメーターになるタイプだと思います。
1週前追い切りが坂路で4F51.5秒。ということで、近2走と同じ速い時計がマークできていて、体調に関しては好走時と同じと判断できます。最終追い切りは和田竜二騎手が跨って、4F52.2秒。時計としては、しっかり負荷がかけられており、申し分ない状態。あとは中山芝2000mに対しての調教適性という感じです。
【京成杯/ヴェールランス】
前走は阪神芝2000mでレコード勝ちの2着。この時は2ヵ月半の休み明けでしたが、最終追い切りはCWで併せ馬に遅れ。反応が鈍いと思いましたが、さすがにあの距離を追いつく方がしんどかったのかも知れません。むしろ、1週前追い切りは坂路で併せ馬に先着していましたから、それで動きが良かったと判断すべきだったかも知れません。
今回は1週前追い切りが坂路で3歳未勝利に先着。これでいい動きだと判断してよいかも知れませんが、あとは最終追い切りがどんな動きを見せるのか。併せ馬の先着遅れだけでは判断が難しいところですが、細かいところまで見てみたいと思います。
【日経新春杯/ステラヴェローチェ】
有馬記念は強い調教を課すというよりも、CWで丁寧に仕上げた感じ。12月9日以降はCWで週中と週末に時計を出す形で4着。菊花賞の4着とは中身が違う、個人的にはそんな印象を受けています。
今回はレース間隔が詰まりますが、CWでの追い切りで丁寧な仕上げ。最終追い切りがどのような形になるのかは、重賞捜査網でしっかり解説したいと思いますが、12日の調整まで見た感じでは間隔が詰まることによる疲れよりも元気に調整できているという印象の方が強いです。
続戦だが元気に調整できている印象のステラヴェローチェ(1月12日撮影)
【日経新春杯/ヨーホーレイク】
友道康夫調教師が「ディープ産駒だけど、ディープっぽくない」というのは、POGの取材時から聞いていたコメントですが、デビューしてからの追い切りもそんな印象の動きでした。ただ、レースでは堅実に走っていて、初めて掲示板を外したダービーでも7着。当時と同じ川田将雅騎手が手綱を握ってくれる今回はあらためて、といったところでしょう。
1週前追い切りは同じレースに出走予定のフライライクバードに遅れる形でしたが、この馬なりの動きだなあというのが正直な感想。調教量としては十分こなしていますし、遅れたから状態が良くないと判断するのは早計。あとは最終追い切りがどんな動きになるかというところです。
1週前ではこの馬なりの動きはできていたヨーホーレイク(12月21日撮影)
◆次走要注意
・1/9 シンザン記念【デルマグレムリン】(9人/5着)
調教適性があったので、注の印は打っていましたが、正直メンバー最速上がりを使って掲示板に載るとは思っていませんでした。上がりを要する展開なら重賞でも、そんな走りを見せたと思います
[メモ登録用コメント] [上がりかかる芝]最終追い切りが坂路で4F目最速ラップなら勝ち負け
◆開催おすすめの調教適性
<小倉ダート1700m>
◎最終追い切りが栗東坂路で4F目最速ラップ
◎週末坂路最終追い切りCWで一杯追い
○最終追い切りが栗東坂路で3F目12.5秒以下
昨年の1月2月3月開催にはなかったのが、週末坂路で最終CWの一杯追い。開聞岳特別の単勝14.2倍や1月30日の3歳未勝利の単勝13.5倍がこれに該当しており、これを拾えることによって、的中する高配当が増えると思います。
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