▲藤田菜七子騎手の短期連載「もっと強く。」、ついに最終回 (撮影:福井麻衣子)
約1か月にわたってお届けしてきた藤田菜七子騎手の短期連載も、今回が最終回。最後のテーマは「ジョッキーとしてのこれから」です。
昨年は思うように勝ち星を伸ばせず、苦しんできた菜七子騎手。その中でひとつの転機となったのが、永島まなみ騎手、古川奈穂騎手という、ふたりの女性騎手のデビューでした。
“JRA唯一の女性騎手”として、ひとり奮闘してきた菜七子騎手。自身に重く圧し掛かっていた“女性騎手”というワードが、後輩の存在により変化してきたと言います。菜七子騎手の深層に迫ります。
(取材・構成=不破由妃子、スタイリスト=武久真理江、ヘアメイク=横山雷志郎)
「ああそうか、男性騎手と同じになろうとする必要はないんだ」
──仕事、プライベートを問わず、昨年一年間で価値観や意識に変化をもたらしたような出来事はありましたか?
菜七子 やはり後輩の女性ジョッキーふたりがデビューしたことで、今までの価値観が少し変わりましたね。考え方が変わったというか。
──それはとても興味深い。具体的にどんな変化ですか?