▲障害ジョッキーズ対談、第3回!(撮影:桂伸也)
障害リーディングの森一馬騎手(29)と、馬術チャンピオンからジョッキーに転身した小牧加矢太騎手(25)をゲストにお迎えしての対談。
17日の福島で、騎乗馬の故障により加矢太騎手が落馬。幸い大事には至りませんでしたが、騎手の世界へ導いた父である小牧太騎手は「やっぱ怖いね…」と、自身の連載(「太論」4月19日配信分)で本音を吐露。
今回は、息子のデビューで太騎手にどんな変化があったのかを、佑介騎手と一馬騎手が証言。さらに、関係者も唸る、加矢太騎手の馬作りの技術についても掘り下げます。
(取材・構成=不破由妃子)
一馬「最初は気のせいかなと思っていたんですけど…」
──加矢太騎手は音無厩舎の所属となったわけですが、中学卒業後にJRAの騎手試験を受けた際も、受かっていたら音無厩舎に所属する可能性があったそうですね。
加矢太 はい。父経由でそういう話をもらっていました。今回、音無厩舎に所属させていただくことになったのは、本当にめぐり合わせで。試験を受けるとなったときに拠点としていたのがノーザンファームしがらきで、そのときに配属された厩舎に音無厩舎の馬も入っていたんです。
そこで音無先生とたまたまお会いしたときに、「ジョッキーを目指すことになりました」とご挨拶させていただいて。そうしたら、「10年越しやけど、いつでも面倒見るから声かけてな」と言ってくださったんです。先生には、すごくよくしていただいています。
佑介 音無先生、加矢太くんに対してすごく熱心やなぁと思う。レース後は、真っ先にパトロールを見にきてるもんね。
加矢太 ご心配おかけしてしまって。僕が乗るとき、先生がソワソワされているのがわかります。ありがたいですよね。あとは親父も…。
佑介 小牧さんもめっちゃソワソワしてるよね。加矢太くんが落馬したレースでは、レース前には装鞍もして、放馬したらしたで馬の鞍を外しに行ってさ。「鞍、片付けておいたからー」ってお世話係みたいになってた(笑)。微笑ましい気持ちになったよ。
──佑介さんと森さんから見て、加矢太さんがデビューして以降、小牧さんの様子は変わりましたか?
佑介 息子のデビューを機に丸くなる人はいますけど、小牧さんはもともと尖っているところがないですからね。そういう意味では、まったく変化はないと思います。明らかにソワソワしてるけど(笑)。
──森さんはもともと、小牧さんとゴルフ仲間。
一馬 はい。一緒にゴルフに行かせてもらったりして、可愛がっていただいてます。でも、加矢太がデビューしてからはなんかこう…、僕に対する当たりが変わったというか。
当たりというほど大きな変化ではないんですけど、今までは「お前、障害頑張ってるな」みたいな感じだったのが、加矢太がデビューしたことで、