東京湾C(5月3日 船橋 サラ3歳 別定 南関東G3 1600m)
2年前から4〜5月に時期を移した同レース(平成15年まで12月開催に施行)。一昨年はアジュディミツオーが勝ち、昨年はドラゴンシャンハイが勝った。2頭とも、その時点でデビュー無敗馬。素質と上昇度をいかんなくアピールしている。レースの性格、見どころは、遅れてきた大物がいるのかどうか…。クラシック、確たる主役不在の今春はなおさら大きなテーマだろう。ただし第一冠「羽田盃」はすでに来週5月10日と迫っており、今回1着馬には6月7日「東京ダービー」優先出走権が与えられる。そう考えると、1800m→1600mの距離変更は少々不可解であるのだが。
◎シャイニールック(54・石崎隆)
○ガンファイター(54・左海)
▲ゲームメーカー(54・的場文)
△キャプテンシーオー(54・今野)
△サンダーオブハード(54・内田博)
△ブルージョージ(54・石崎駿)
テーマにぴたりハマりそうな馬が登場する。シャイニールック。デビューから3戦3勝、いずれも完璧な先行抜け出し。2着をそれぞれ、5、4、4馬身ちぎり、ゴール際は鞍上が手綱をセーブする余裕があった。470kg台、バランスのとれた好馬体で、道中の折り合い、スムーズな加速など、すべてに一流馬らしい雰囲気を備えている。父ダイタクサージャンとは耳慣れないが、JRA6勝、大阪城S(2500m)など芝長距離で活躍したサンデーサイレンス産駒。ミツアキサイレンスを出したエイシンサンディあたりをイメージすればムードが近いか。いずれにせよ成長力と奥行きは期待できる。ここをあっさりクリアして東京ダービーへ。母の父ベリファ。マイルよりは明らかに2000m向きだ。
ガンファイターは、前走大井1800mの特別戦をチャームアスリープ(桜花賞馬)相手に完勝している。父マヤノトップガン、行き脚がついて重心が沈む理想的なフォーム。前々走中山500万「若竹賞」、エフセイコーの0.1秒差4着も絶対能力の裏付けだろう。ここは好枠(1番)を得てマイペースの逃げ。4コーナーからヨーイドンなら逆転の目も残る。ゲームメーカーは、しらさぎ賞、クラウンC、3・3着で、ひとまずクラシックレベルだが、いい脚一瞬と思えること、馬体が仕上がりきっていること、フレッシュな魅力には正直乏しい。上昇度とパワー重視ならキャプテンシーオー、サンダーオブハードも互角。あえて薄目を狙えば、石崎駿騎手で新味が出そうな大井・ブルージョージか。