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かしわ記念

  • 2006年05月08日(月) 23時48分
かしわ記念(5月5日 船橋 サラ4歳上 定量 交流GI 1600m 良)

◎(1)アジュディミツオー 1分38秒6
○(2)ブルーコンコルド  1.1/2
▲(3)サカラート     2
△(4)ドンクール     2
△(5)ナイキアディライト 2.1/2
………………………
△(6)レマーズガール
△除外ブルーローレンス  熱発

単150円 馬複240円 馬単370円 3連複260円 3連単790円

 アジュディミツオーの完璧な逃げ切りだった。ゲートの出は例によって一息鈍い、しかし今回は隣のナイキアディライトにダッシュがつかない。それならという内田博騎手、手綱を押して先頭に立たせてしまう。1000m通過60.6秒、同馬とすると速くもなく、大きく力強いストライドはいつも通り。向正面、後続を4馬身ほど離して進み、3〜4コーナーで少しだけピッチを緩める。追い上げてきたブルーコンコルド、直線1馬身ほどに迫ったところでもう一度ハミがかかった。最後1.1/2馬身差。ゴール際伸びた印象があるのは、コンコルドよりミツオーの方だから危なげがない。この着差は、「船橋マイル戦における力関係」ほぼそのままと言っていいだろう。

 1分38秒6の時計。晴れて気温が上がりその上強風。開催前半(1〜3日)とはうって変わった乾燥した馬場だけに、別段不満は感じない。むしろ今回の場合、道中スムーズに折り合い、いったんペースダウンできたことがミツオーの新境地を示している。「楽でしたね。相手(コンコルド)が直線並んできても、突き放せる手応えと余裕があった」(内田博騎手)。「前走(マイルグランプリ)レコードの反動が気になったが、5kg増で見た目もふっくら。それにしてもたまげた馬だ…」(川島正行調教師)。川島師の“たまげた”という言葉に実感があふれている。健康でタフ、5歳春にして。

 次走は帝王賞。JRAカネヒキリとの再戦もホームなら十分逆転の目があり、あとは秋シーズン。川崎JBC(今年のケース、クラシックかマイルか微妙な選択)、さらに悲願のアウェー制覇「ジャパンCダート」と夢が広がる。いずれにせよ今回GI・4勝目。グレードレースを初めて1番人気で勝った、その意義と自信は大きいだろう。もっとも川島師は、「来春もう一度ドバイ遠征を考えている」とコメントした。たまげた馬……。厩舎の主力ダーレー軍団ではなく、別地点から忽然と現われたスーパーホース。まあしかし、だから競馬は面白い。

 2着のブルーコンコルドは力を出し切った結果とみえる。4コーナー捲りきって先頭が勝ちパターン。その部分で1400mがベストなのだろう。ただし同馬は、母エビスファミリーが大井活躍馬という血統背景。地方ダート適性は元より高い。中団から伸びた3着のサカラートもイメージ通り。こちらも1マイルは、オビに短しタスキに長し…、微妙な条件と納得できる。4着のドンクールは、戦力自体がGIでは気持ち足りない。インをロスなく乗った福永騎手の好プレーで掲示板を確保した。6着のレマーズガールも、終わってみればこんなものというしかない。色気をみせず末脚勝負で上がり37.8秒。牝馬同士ならもちろん結果が違ってくる。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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