【日本ダービー予想】一冠目を上がり最速で制した馬に死角はあるか
来年以降まで覚えておきたい話
先週のオークスではリバティアイランドが優勝したが、同馬は桜花賞でも上がり最速で優勝していた。
2007年に桜花賞が外回りコースで行われるようになって以降、上がり最速で桜花賞を制した馬のオークス成績はこれで[5-1-0-0]。上がり2位以下で桜花賞を勝ってきた馬は[2-0-1-5]だから、だいぶ差がある。
ではダービーについてはどうか。東京コースが改修された2003年以降を見てみよう。
上がり最速で皐月賞を勝ってきた馬は[5-0-0-2]。ゴールドシップとサートゥルナーリアが取りこぼしている。
上がり2位以下で皐月賞を勝ってきた馬は[1-3-2-6]。メイショウサムソンが勝った以外は全部負けている。今年は上がり最速馬が皐月賞を勝った年なので関係ない話だが、来年以降まで覚えておきたい話だ。
以上を参考にすると、上がり最速で皐月賞を勝ってきたソールオリエンスは二冠の確率約70%(7頭中5頭が勝っているので)ということになるので、素直にアタマ付けしてもいいだろう。ただ、どうしても逆らいたい穴党もいると思うので、その場合はどうしたらよいか。
ゴールドシップのときは道中3〜4番手のディープブリランテが勝ち、2着フェノーメノは道中7番手、3着トーセンホマレボシは2番手。
サートゥルナーリアのときは内枠・先行有利の色彩が強い馬場で、道中2番手のロジャーバローズが優勝。5番手のダノンキングリーが2着、7番手のヴェロックスが3着だった。
つまり、道中で真ん中より前になった馬は1,2,3着になり、皐月賞馬は差し届かなかったということになる。
ソールオリエンスについては買うならアタマ固定、逆らうなら前残り狙い、ということになる。後者は当たり前のようだが、スキルヴィング軸という選択肢がなくなるので、意外と重大な話なのである。