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ジャパンダートダービー

  • 2006年07月10日(月) 23時49分
ジャパンダートダービー(7月12日 大井 サラ3歳 定量56kg 交流GI ダート2000m)

 新企画「ダービーウィーク=6月4〜11日」が、ひとまず成功した形になり、岩手、東海、兵庫、佐賀から計4頭、にぎやかなメンバーが集まった(北海道フジノダイヒットは投票後出走取り消し)。ただすべてが勝ち馬というわけではなく、全体のレベル、質はもう一歩。何より、東京ダービーの1〜2着、ビービートルネード、トキノシャンハイなど、予備登録の時点から名前がなかった。

 南関東馬が、この「JDダービー」を狙おうとすれば(最終目標として)、東京ダービー→羽田盃→京浜盃、むしろ逆算する形で戦略を練る必要があるかもしれない。大半の有力馬が、東京ダービー終了時に、消耗し、燃え尽き、すでに余力がなくなっていること。そう考えると、昨年シーチャリオットの直前故障・挫折など、残念を通り越し、なにやら象徴的とさえ思えてくる。そしてもう一つ、ごく醒めた視点で想像すれば、現状のシステムでは、自らの“ダービー”を持っていないJRA馬が、フレッシュな分かなり有利―そうも思える。

◎ナイキアースワーク (56・安藤勝)
○ヤマタケゴールデン (56・池田)
▲サンキューウィン (56・左海)
△フレンドシップ (56・内田博)
△ナイアガラ (56・武豊)
△バンブーエール (56・池添)
△オウシュウクラウン (56・小林俊)
キングトルネード (56・石崎隆)
ホウライミサイル (56・吉田稔)
ウインドファンタジ (56・田中学)
スターオブジャパン (56・真島)

 ともあれ、ナイキアースワークの「ユニコーンS」は肉眼で観戦し、その勝ちっぷりに“本物”を感じた。4コーナー9番手から大外一気。まさしく弾けるような瞬発力で、そもそも差す競馬の“4馬身”とは、決定的な能力差があるということ。ブライアンズタイム×パラダイスクリークの血統、ガッシリ骨太の馬体にも、大井2000m向きがイメージできる。鞍上・安藤勝己Jなら、ほぼ無条件で信頼していい。

 同レース2着・ヤマタケゴールデンも、当時大きな出遅れを克服しただけに額面通りの評価だろう。本来は先行型。父キングヘイローの血筋にも面白さがある。内田博Jに変わり、あるいは1番人気になるかもしれないフレンドシップは、前走「兵庫CS」で牝馬グレイスティアラに完敗が大きく不満。これなら日本ダービーを経験したナイアガラ(ゴールドアリュールと同パターン)、自在の脚があるバンブーエールも互角にみたい。南関東勢ではむろんサンキューウィン筆頭だが、小細工なしの大逃げ、相手を攪乱するほどの思い切りが、今回必要という気もする。他地区馬では、岩手4連勝、最も勢いがあるオウシュウクラウンを注目した。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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