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トゥインクルレディー賞・回顧

  • 2006年09月18日(月) 23時49分
トゥインクルレディー賞(9月14日 大井 サラ3歳上牝馬 ハンデ 南関東G2 1600m 不良)

▲(1)アウスレーゼ 1分40秒8
(2)ベルモントノーヴァ 2
(3)エトワールフルーヴ 首
△(4)テンセイフジ 1.1/2
△(5)セイエイシェーン 1.1/2
 …………………
◎(6)アヤパン
△(7)グリーンベイ
○(13)オルレアン

単560円
馬複4,680円
馬単8,610円
3連複28,580円
3連単153,920円

 アウスレーゼが大外一気、豪快に差し切った。逃げたオルレアンは1000m通過61.7秒の平均ペース。しかしエムケーファイブに終始からまれ、以下、コウエイソフィア、アヤパン、向正面からテンセイフジも早めに追い上げ、数字ほど楽ができない。結果、典型的な追い込み競馬。アウスレーゼは中団のイン、スムーズに折り合い、4コーナー手前までまったく手綱が動かなかった。直線あと1F、GOサインとともに圧倒的な瞬発力。「馬の切れ味を信じて乗った。イメージ通り乗れて嬉しいです」(真島騎手)。同騎手は重賞34度目の挑戦で初勝利。ゴール直後、左手人差し指をピンと立て、鮮やかなガッツポーズ。まさしく人馬一体、勢いにあふれる勝利とみえた。

 アウスレーゼは、父ゼネラリストの4歳馬。昨春、桜花賞、プリンセス賞は入着ラインに終わったが、今季B2、B1特別、さらに準重賞と勝ち切って大ブレイク。この夜の勝利で一気にタイトルホルダーに昇りつめた。「体質が強化していい脚が長く使える。鞍上もうまく乗った。最高のレースですね」(阪本一栄調教師)。次走は10月18日「TCKディスタフ=大井1800m」。レースぶりからは1Fの延長もこなせるはずで、馬自身体調の維持がポイントになるだろう。真島騎手は、今季飛躍的に腕を上げ、現在大井リーディング第5位。競馬ファミリー(父は佐賀競馬調教師)の出身で、デビュー当初から素質、将来を期待されていた。一時減量に苦しんだとも聞いたが、近況からはそれもクリア。思い切りのよさ、勝負勘の鋭さがとりわけ光る。

 2着ベルモントノーヴァ、3着エトワールフルーヴ、ともに中団待機から脚を伸ばし、デキのよさ、追っての味を生かし切った。逆にテンセイフジは少し仕掛けが早かった印象で、牝馬ゆえのデリケートな面が出てしまった。期待したアヤパンはパドックからイレ込みがきつく、道中終始カカリ気味。それでも直線いったん先頭に立ったレースぶりは悪くなかった。6kg増の馬体はふっくら。次走に期待できるだろう。グリーンベイは内田博騎手で1番人気に推されたが、絶好の位置から伸びなかった。キャリアの浅い3歳馬、まだパンチ不足ということか。オルレアンは道中競り込まれたにしても、意外なほどモロかった。7kg増、あるいは太目が誤算かもしれない。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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