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TCKディスタフ・回顧

  • 2006年10月23日(月) 23時49分
TCKディスタフ(10月18日 大井 サラ3歳以上牝馬 別定 南関東G3 1800m)

○(1)アウスレーゼ 1分53秒8
◎(2)グリンセレブ 1.1/2
△(3)エトワールフルーヴ 1/2
△(4)キャニオンドリーム クビ
 (5)オルレアン 3/4
………………
▲(6)アヤパン
△(7)ベルモントノーヴァ

単220円
馬複560円
馬単980円
3連複2450円
3連単6420円

 アウスレーゼが鮮やかな瞬発力で重賞V2を飾ってみせた。同馬としてはいつにない好スタート。中団よりやや前をスッと取りきり、しかも道中完璧に折り合いがついている。4コーナー、勢いにまかせ外めに持ち出したのは前走(トゥインクルレディー賞)と酷似するが、直線あと1F早めに先頭。何よりそこまでのレース運びに進境がみえた。「馬の力を信じて乗った。とにかくデキがよかったし、素晴らしい切れ味を持っています」(真島騎手)。1800m・1分53秒8は、馬場状態を含めひとまず水準レベルだが(昨年ジーナフォンテン=1分52秒9)、ゴール際の脚いろなど、まだいっぱいではない。心身両面で飛躍的にパワーアップ。単に夏の昇り馬という以上に力をつけた。次走は12月6日・船橋「クイーン賞=交流GIII」が有力。チャームアスリープを別格に置くと、ようやく牝馬Gで通用する新星が現れた、そう断言できるレースだった。

 グリンセレブは前半アウスレーゼと前後して進んだが、向正面あたりで行き脚が鈍くなり、4コーナーでは後ろから4〜5番手まで後退した。「右回りはよくないですね。力があるからここまでこれた」(今野騎手)。メンバー中最速の上がり37.7秒、それも大外を回るロスがあったからこのコメントは説得力を持つ。前走牡馬相手のGII「日本テレビ盃」4着はダテではない。アウスレーゼ同様、12月「クイーン賞」が楽しみになった。エトワールフルーヴ、キャニオンドリームは好調さを生かして善戦。抑える競馬で入着したオルレアンも体調自体は上向きだろう。アヤパンは1000m通過62.6秒、マイペースの逃げとみえたが、いざ直線力勝負になってあっけなかった。距離が気持ち長いか、あるいはレース前のイレ込みなど精神面でまだ若いか。いかにも牝馬という繊細すぎる気性で、まだしばらく試行錯誤が続きそうだ。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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