JBCマイル(11月2日 川崎 サラ3歳以上 定量 交流GI 1600m良)
◎(1)ブルーコンコルド 1分39秒6
△(2)メイショウバトラー 2
▲(3)リミットレスビッド 2
△(4)コアレスタイム 4
(5)ジルハー 1.1/2
…………………
△(6)グレイスティアラ
△(7)アグネスジェダイ
○(9)ナイキアディライト
単200円
馬複240円
馬単440円
3連複610円
3連単1780円
ブルーコンコルドが、期待通り、イメージ通りの強さをみせた。スタートはさして悪くなかったものの、初コースに戸惑ったか道中行きっぷりが今ひとつ。3〜4コーナー、好位にポジションを上げるまで鞍上の手綱が激しく動き、しかしそこからは一完歩ごとにグイグイ伸びた。絶好の手応えで捲りきり楽勝態勢に入っていたメイショウバトラーを、最後100mであっという間に捕えている。コーナーのきつい川崎コースでこのパターンの2馬身差は、明白な力の違い。「前(メイショウ)がいい感じで抜け出したときは一瞬不安がよぎったけれど、追い出すとすぐに差が詰まってきた。本当にいい脚を使ってくれる」(幸騎手)。同馬はこれで重賞7勝目、うち地方競馬場の勝利が4つとなった。磨き込まれたスピードと瞬発力、さらに精神面の逞しさ。こと短〜マイル部門では、すでに“王者”の域に近いだろう。もっとも服部調教師は、「1400mというのが一番いい。我慢がきくようになったけど、1400mなら馬がもっと楽しそうに走ってくれる」とコメントした。次走は、12月28日「GIII兵庫ゴールドトロフィー=園田1400m」が有力。その後、改めて来春「フェブラリーS=東京1600m」、4つ目のGI獲りへ挑む戦略となるだろう。
メイショウバトラーは、テンから実にスムーズな反応で、ほぼ100点満点の競馬ができた。勝ち馬とは経験の差、パワーの差。自身1600m1分40秒0を要したことを考えると、今回の深い砂質も不利だったか。リミットレスビッドは、「前半少しぎくしゃくした。距離は短い方がいいかもしれない」(岩田騎手)。元より器用なタイプではないだけに、コーナー4度はロスがある。結果3着ならひとまず合格ラインだろう。ナイキアディライトはダッシュひと息。主導権を取り切るまで苦労した。「前走(埼玉新聞杯)のような行きっぷりが全然なかった。力を出していませんね」(内田博騎手)。休み明け2戦目、力走、強い競馬をした直後の“2走ボケ”とは、永遠のミステリーであるかもしれない。コアレスタイム、ジルハーは、地の利を生かして十分な健闘だった。グレイスティアラは1コーナーで外に弾かれる不利。アグネスジェダイは、体調の波が大きいタイプか、この馬らしさがみられず終わった。