ハイセイコー記念(11月8日 大井 サラ2歳 定量 南関東G2 1600m 良)
◎(1)ロイヤルボス 1分41秒3
△(2)ザマローレル 1.1/2
○(3)レッドドラゴン 1.1/2
▲(4)キョウバチャンプ 6
△(5)エスプリゴードン 6
……………………
△(7)ミスエリエール
単140円
馬複440円
馬単590円
3連複630円
3連単2020円
ロイヤルボスが圧倒的な強さをみせた。外枠ながら道中3〜4番手にスッとつけ、直線中ほど、鞍上のGOサインとともに一気の差し切り。近年のハイセイコー記念勝ち馬(平成12年まで青雲賞で施行)とは、正直何もかもが違うという勝ち方だった。時計1600m1分41秒3は水準程度だが(昨年アタゴハヤブサ1分41秒2)、終始相手なり、勝ちに徹した内容で、瞬発力、勝負根性、現南関東2歳馬では、はっきり別次元といえるだろう。「外からかぶせられるのがイヤだったので早めに動いた。もう少し我慢してもよかったですね。自分の競馬ができれば相当強い。今の時点で特に課題も浮かばない」。内田博Jは、馬への注文というより、むしろ自らの乗り方について反省を口にした。これでデビューから5戦5勝。一戦ごとに競馬を覚え、当初遊びがあるようにみえたレース運びも、無駄なく隙のないものに変わっている。12月13日川崎「全日本2歳優駿=GI」へ視界良好。展望の時点でも書いたことだが、父アメリカンボスは渋い晩成型の中〜長距離血統。まだまだ成長、変わり身が期待できる。
2着ザマローレルは、ロイヤルボスをマークする形で直線インから力強く伸びてきた。決め手の差は歴然だが、こちらも父サクラローレルらしくいい脚を長く使う。前走川崎でキンノライチョウ(平和賞馬)を退けたパワーはダテでなかった。3着レッドドラゴンも最後の脚いろは光ったが、全体に不器用、粗削りというレースぶりで、3〜4コーナー、外々を回されるロスがあった。将来性まで含めると、ザマローレルとほぼ互角の評価ができる。キョウバチャンプはスタートが決まらず、エスプリゴードンに先に行かれた。完成度の高いスピード型だが、差す脚が出てこないとこれから逆転は難しい。逃げたエスプリゴードンは1000m通過62.3秒のマイペース。現時点で目いっぱいの競馬をしたと納得だろう。血統(カコイーシーズ)、馬格(540kg台)に大物感は漂うものの、精神面で子供っぽく我慢がきかない。ミスエリエールは後方待機。一線級の牡馬相手で、いかにもステップの一環、試走含みという競馬になった。こちらは12月30日「東京2歳優駿牝馬」が目標。この経験を本番でどう生かすか。