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クイーン賞・展望

  • 2006年12月04日(月) 23時49分
 クイーン賞(12月6日 船橋 サラ3歳上牝馬 ハンデ 交流GIII 1800m)

 平成9年から交流GIIIへ移行、以後9年間のデータをおさらいする。今年、「別定」→「ハンデ」と変更されたが、最重量レマーズガールが57.5kg。大きく傾向が変わるとも思えない。

 基本的に堅いレースだ。15年、メイプルスプリング(船橋)→ロングカイソウ(JRA)、馬単30410円が唯一波乱で、1番人気[5-2-1-1]、2番人気[2-5-1-1]。この馬単ワンツーが、9年中4度もある(ウラ目2度)。所属別では、JRA6勝、船橋3勝、しかし2着には他地区馬が3頭食い込んでおり、JRA=船橋ラインが絶対でもない。逃げた馬、3、3、4、8、6、1、2、14、10着。14年ビーポジティブだけがこのケースで、非力なタイプは3〜4コーナーで早めにまくられ失速のシーンが多い。反面、勝ち馬の決まり手は9年中7度までが先行抜け出し。中団以降からの差し切りは、12年プリエミネンス1頭だった。展開云々より実力重視―ひとまず不動のセオリーだろう。

◎グレイスティアラ  (56・田中勝)
○サイレントエクセル (54・板垣)
▲レマーズガール   (57.5・岩田)
△グラッブユアハート (57・安藤勝)
△アウスレーゼ    (54・真島)
△トーセンジョウオー (56・内田博)
△グリンセレブ    (53・今野)
 コイウタ      (55・横山典)
 テンセイフジ    (54・酒井)

 グレイスティアラの勝負強さに期待した。ダートGに絶対の自信があり、エーデルワイス賞、全日本2歳優駿、兵庫CSと、3歳春にしてタイトル3つ。2着惜敗の関東オークス、スパーキングレディーCも、距離、展開、さまざまな厳しい条件を克服したものだけに価値が高い。打てば響く瞬発力、したたかな勝負根性。展開ひとつ状態ひとつで勝ったり負けたり、依然主役が確定しない対古馬なら、フレッシュな魅力で大きく優る。気持ちズブさが出て、1800mあたりが現状ベストか。ハンデ56kgも実力通りで気にならない。

 サイレントエクセルは、前々走ダービーGP・3着、続く前走レコード勝ち(盛岡1800m)。ひとこと天井知らずの充実ぶりだ。父ウイングアロー、いかにもそれらしいパワーと逞しさを備え、初コースをこなせば一気に頂点の可能性もある。レマーズガール、グラッブユアハートの比較は再び微妙だが、実績と貫禄、前走浦和記念で脚を余した内容からも前者上位か。大井重賞2連勝アウスレーゼは、3歳時「浦和桜花賞」でコーナーごとに膨れた前歴があり、左回りが大きなテーマ。川島正行厩舎に転厩、再スタートを切るトーセンジョウオーは仕上がりしだい。力をつけたグリンセレブが混戦で穴。コイウタはダートがイメージに合わない。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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