船橋記念(1月10日 船橋 サラ4歳以上 別定 南関東G3 1000m)
◎カセギガシラ (57・的場文)
○アヤパン (51・坂井)
▲ベルモントソレイユ (57・石崎駿)
△ベルモントギルダー (55・石崎隆)
△プライドキム (57・内田博)
△グローリーウイナー (57・酒井)
△フォースキック (53・内田利)
ヤマノサンデーズ (57・張田京)
ノムラリューオー (57・森泰斗)
南関東は1月1〜5日、川崎競馬から07年スタート。その3日目「報知オールスターC=2100m」、初重賞をビービートルネードが勝った。テンから気合満点の行きっぷりで、3〜4コーナー早めに先頭。そのまま危なげなく押し切った。「終始持っていかれてしまい、乗り役としては恥ずかしい。馬に勝たせてもらいました」(町田騎手)。人馬とも会心ではなかったようだが、まだまだ伸びる明け4歳馬、正念場で結果を出せたことは今後へ向けて意味が大きい。父タヤスツヨシ、中〜長距離ベストと、はっきり適性も固まった。次走は交流GI「川崎記念」(1月31日)。ただし、この日の時計2分18秒0ではもちろん足りず、成長力、適応力が再び問われる。
さて船橋記念。こちらは昨年から1000mの電撃戦に条件変更。ひと息小粒ながら、予想・馬券となると迷わされる、それなりに面白いメンバーがそろってきた。中心にはカセギガシラを推す。昨年2着。コアレスタイムに鼻差と涙をのんだが、今思えば相手は昨秋スプリント戦で大ブレイク。当時内ラチ沿いを突いたコアレス、大外を回ったカセギガシラ、ひとまず納得のいく惜敗といえるだろう。カセギガシラ自身、短距離なら折り合いスムーズ、確実にいい脚を使ってくる。逃げ争い必至の顔ぶれ。ゴール際1F、最後はサバイバル戦とイメージした。ベテラン的場文Jはこうした状況(ガッツが要求される)にきわめて強い。
その逃げ争いをどれが制すか。アヤパン、グローリーウイナーの比較は微妙だが、今回前者51kg、前走中山(芝)の行き脚からもダッシュ力上位と判断した。短距離は基本的に先手必勝。アドバンテージを生かしきれれば勝機もある。歴戦のキャリアを買えばベルモントソレイユか。中途半端な快速馬で終わってしまいそうな近況だが、重賞2、3着など相性がいい船橋コース。高橋三郎厩舎、かつてのハタノアドニスと印象は似ていなくもない。プライドキムは川島正行厩舎から再スタート。シーチャリオットを下した2歳優駿勝ち馬で、もうひと花があるのかどうか。ベルモントギルダーは差す競馬に回ってパンチ力が課題。前走、再コンビ・内田利Jで感動のドラマを演じたフォースキックも、時計がかかれば浮上する。