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川崎記念

  • 2007年01月29日(月) 23時49分
 川崎記念(1月31日 川崎 サラ4歳以上 定量 交流GI 2100m)

 97年から10年間を振り返る。1番人気[4-3-1-2]、2番人気[3-1-1-5]、3番人気[2-4-1-3]。さすがにGIの格があり人気馬が総じて強い。4番人気以下の勝ち馬は、03年カネツフルーヴただ1頭。それも単勝480円だから(4番人気)、伏兵の大駆けとはケースが違う。昨年など、2→1→3人気の決着で、3連複280円の低配当だった。ちなみに96〜97年ホクトベガ、98〜99年アブクマポーロが連覇している。

 所属別では、JRA勢5勝、2着9回、地方馬は船橋4勝、川崎1勝、2着1回(大井)。他地区挑戦馬は[0-0-3-19]と不振だが、99、02年ゴールドプルーフ、05年ウツミジョーダンが、それぞれ3着まで健闘している。逃げた馬は1、2、8、8、1、8、4、8、1着と両極端。牝馬は[1-2-2-5]。ホクトベガを別格とすると楽観できず、00〜01年ファストフレンド3、2着、02〜03年プリエミネンス5、6着、いずれも人気を下回った。

◎アジュディミツオー
(57内田博)
○ヴァーミリアン
(57ルメール)
▲ボンネビルレコード
(57的場文)
△シャーベットトーン
(57横山典)
△レマーズガール
(55武豊)
△ドンクール
(57福永)
△ビービートルネード
(56町田)
チョウサンタイガー
(57酒井)
オウシュウクラウン
(56小林俊)
パーソナルラッシュ
(57山田信)

 ごくストレートに考えた。GI・5勝、能力断然としていいアジュディミツオー、長距離重賞3勝、勢いのあるヴァーミリアン。まともならこの2頭の争いで、単勝は前者、連軸は後者と自然に落ち着く。例えば勝ちタイムを2分13秒台前半に設定すると(昨年12.8秒)、それだけでボンネビルレコード(JBCクラシック3着=16.5秒)以下は、好勝負の根拠、裏付けがきわめて薄いものとなる。

 アジュディミツオーの速さ、強さは別格でいいだろう。1600m〜2100mでGI・5勝、コース、距離などいっさい選ばず、頂上決戦「帝王賞」もカネヒキリを渾身の力で振り切った。前走大賞典は久々(18kg増)に加えスタート不利。闘志が終始空回りする最悪のパターンと納得できる。昨年このレース完勝。道中ややカカリながら終わってみればタイレコード。自然流に走れる舞台だ。

 ヴァーミリアンはダートG参入後(2歳時・ラジオたんぱ杯=芝2000m勝ち)、浦和記念、ダイオライト記念、名古屋GP、タイトルをすべて地方競馬場の長距離であげている。半兄サカラートに較べ、骨太で逞しい馬体、走法。スピード全開のミツオーと時計勝負は厳しいが、若さ、勢い、レースぶりの柔軟性…互角以上ととれる要素もある。初コースはまったく問題にならないイメージ。

 以下▲△印は、前述通りあくまで3連勝馬券の対象として序列をつけた。かつてのコンサートボーイ級に育ってほしいボンネビルレコードは、自ら動く競馬が今回テーマ。重賞9勝レマーズガールは、プリエミネンス級と較べ積み上げてきたキャリア、中身が物足りない。決定打に欠けるドンクール、時計不足のビービートルネード。それなら新鮮味でシャーベットトーンに魅力ありか。前走平安S・3着。ゴール際の混戦でしぶとい伸びが目についた。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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