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報知グランプリC

  • 2007年02月06日(火) 00時00分
 報知グランプリカップ(2月7日 船橋 サラ4歳以上 別定 南関東G3 1800m)

 例によって過去10年をふり返る。1番人気[3-2-4-1]、2番人気[4-2-0-4]、3番人気〔0-1-3-6〕。総じて人気どころが強いが、H10年、イーアシオーン(13人気)、ツインクルタイセン(11人気)の決着で、馬単307,520円の大穴が飛び出した。「川崎記念」、「フェブラリーS」と時季が近い関係上、超A級は姿をみせず、そのぶん波乱の余地も残っている。

 所属別では、地元船橋が8勝、2着3回と優勢だが、川崎も2勝、2着5回だからほぼ互角。大井も出走頭数のわりに2着2回、3着2回と健闘している。例えばベルモントソレイユは、一昨年2着(6人気)、昨年3着(8人気)。左回りに自信のある馬が遠征するから、この結果も納得がいく。もう一つ、高齢馬が強い傾向で、過去10年、6歳以上が5勝、2着4回。一昨年も7歳牝馬ジーナフォンテンが制している。逃げた馬は、1、10、1、11、9、4、11、10、2、1着。H11年アローセプテンバー、15年ヒミツヘイキ、18年ナイキアディライトなど、格上の先行型に限ると信頼度が高い。

◎プライドキム
(55内田博)
○ベルモントソレイユ
(55石崎隆)
▲メジャーワールド
(54山田信)
△シーチャリオット
(55戸崎)
△グッドストーン
(54石崎駿)
△キャプテンシーオー
(54今野)

 プライドキムの前走「船橋記念」には驚かされた。8か月ぶり、24kg増。それでいて電撃の5F、その3番手を馬なりで進み、直線あっという間の独走だった。1000m58秒1は大レコード(0.5秒更新)。なるほど16年「全日本2歳優駿」を制したGIホースだが(シーチャリオットに4馬身差)、受けた印象、インパクトは当時を大きく上回る。抜群の地方ダート適性、川島正行厩舎の卓越した再生術。「引き続き脚元と相談しながらの調整」(同調教師)は事実としても、ローテーション自体は早くからここ照準と決まっていた。元よりカカるタイプでもなく、現実に昨春GIII「マーチS=1800m」でヒシアトラスの2着(1/2馬身差)がある。能力と本格化を素直に信頼すべきだろう。

 相手探し。高齢馬、リピーターが強いデータからベルモントソレイユを重くみた。一昨年2着、昨年3着はいずれも折り合ってしぶとい粘り。いい意味で枯れてきた近況で、中距離がむしろ合うか。シーチャリオットは3歳時故障後、どうもそのショックから立ち直れない。追って踏ん張りがきかないレースぶり。今後どこまで復調するか、依然手探りの状況とみる。対してフレッシュさを買えばメジャーワールド、キャプテンシーオー。2歳時エリートロードを進んだグッドストーンは、以後いかにも成長を欠いている。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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