エンプレス杯(2月28日 川崎 サラ4歳以上 別定 交流GII 2100m)
平成8年から10年間のデータ(平成14年休止)。古くはホクトベガ、ファストフレンドの連覇、近年はレマーズガール、グラッブユアハートの登場など、総体的に堅いレースだ。1番人気[4-2-3-1]、2番人気[0-3-3-4]、3番人気[3-3-1-3]。過去10回中、6度まで馬複1000円以下で収まっている。ただ、地方馬が勝つと、それが即高配当につながり、一昨年プルザトリガー→グラッブユアハート、昨年ローレルアンジュ→レマーズガール、それぞれ馬単4万円台を突破した。
所属別ではJRA7勝、2着9回、船橋3勝、2着1回。大井、川崎、浦和は3着が1度ずつとふるわず、他地区馬も愛知レイナワルツ3着が最高でパッとしない。逃げた馬は1、4、3、12、2、7、2、14、1、12着。川崎・ダート2100mにしてはペースが上がる傾向があり(牝馬同士ゆえか)、信頼度は意外に低い。
JRA馬の芝→ダート、路線転向は、例自体が少ないが、昨年ライラプス、3番人気で12着。今年のフサイチパンドラは果たしてどうか。
◎サウンドザビーチ
(55勝浦)
○トーセンジョウオー
(55内田博)
▲レマーズガール
(56武豊)
△ペディクラリス
(54横山典)
△テンセイフジ
(55酒井)
△クインオブクイン
(55浜口)
△フサイチパンドラ
(56福永)
サイレントエクセル
(54板垣)
レイナワルツ
(55児島)
サウンドザビーチの連勝に期待した。前走のTCK女王盃で、重賞初挑戦ながらもいきなり快勝。致命的なスタートミスも上がり37.3秒、何とも豪快な末脚で巻き返した。明け6歳馬ながら、たび重なる休養でまだキャリア15戦。アフリート×ナギサ(エリザベス女王杯・4着)の血統背景からもさらにグレードアップが可能だろう。左回りは東京コースをこなしている以上(1600万・1勝)減点なし。ゲートさえまともなら早めに動く脚がある。
トーセンジョウオーはそのTCK女王盃、クビ差の2着。南関転入(川島正行厩舎)視界良好を印象付けた。ひと息詰めの甘いイメージだが、川崎コースで重賞2勝、とりわけ、3歳春の関東オークス制覇は今回と同じ2100m。2分15秒9(歴代2位)だから、条件ベストといえるだろう。
実績上位レマーズガールはこのレース過去3年、1、3、2着。別定56kgならもちろん有力。フサイチパンドラは、芝→ダートの成功例がきわめて少ないパターンで、正直食指が動かない。逆にペディクラリスはダート転向後3連勝、前走のTCK女王盃でも5着ながら、サウンドに次ぐ上がり37.5秒をマークしている。関東オークス馬テンセイフジ、スローの逃げでクインオブクインが穴。