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京浜盃・回顧

  • 2007年04月02日(月) 23時49分
 京浜盃(3月28日 大井 サラ3歳 定量 南関東G2 1700m良)

△(1)トップサバトン 1分46秒7
△(2)アンパサンド 1/2
○(3)レッドドラゴン クビ
▲(4)ザマローレル 3
◎(5)アートルマン 3
………………………
△(6)フジエスギャラント
△(8)ロイヤルボス
(13)キンノライチョウ

単490円
馬複850円
馬単2140円
3連複1550円
3連単8900円

 トップサバトンが完勝した。絶好のスタート。逃げるキョウバチャンプの2番手に1角手前で早くも取りつき、2角〜向正面、終始掛かるほどの好気合で進んでいく。昨年暮れ以来、3か月のブランクを懸念されたが、転厩(船橋・柿本政男厩舎)、ササ針でむしろリフレッシュしたこと、鞍上・御神本Jと呼吸が合うこと。道中外々を仕掛け詰めで追い上げた「全日本2歳優駿(4着)」時とは、行きっぷりがまるで違った。4角、ほぼ馬なりのまま先頭に立ち、あとは後続を待つ形。外アンパサンド、内レッドドラゴン、一瞬並びかけられるシーンもあったが、最後は二の脚で突き離した。良馬場1700m、1分46秒7。ごく客観的にみて、上位3頭は例年クラシック、“中の上”というレベルにとれる。

 トップサバトンは道営デビュー[3-2-0-3]。「北海道2歳優駿」を勝ち、「兵庫ジュニアGP」トロピカルライトの2着。アンパサンド、ヒデサンジュニアとともに、ハイレベル北海道組の先陣を切ってきた。父タヤスツヨシ。やや不器用ながら、エンジンかかってしぶといイメージ。そしてこの日はさらに“先行”という新境地をみせている。「馬まかせで乗りました。最後は余力がなかったけれど、久々を考えれば走っています。今春はこの馬で頑張りたい。(自分を)選んでくれたスタッフに感謝しています」(御神本J)。益田出身、かつてプロスポーツ新人賞受賞、天才とうたわれた彼も、一時期落馬事故などで伸び悩んだ。現在大井リーディング、内田博Jに次ぐ第2位。ゴール寸前、小さくガッツポーズをみせた。今日の騎乗、厳密、本人的には90%くらいかもしれないが、馬の能力を絞り出した、その意味ではまず満点がつく。

 期待したアートルマンは、初輸送、初ナイターの影響もあったかパドックからきついイレ込み。トップサバトン目標に追い上げた位置取りは悪くないが、終始気負った走りで伸びを欠いた。この評価は難しい。次走も敗戦を引きずってしまうか、あるいは経験として大きく変わるか。アンパサンド、レッドドラゴンは、能力通りきっちり走ったと判断する。今日の感触でいうなら、内田博Jで勝負と出た前者より、インをじっくり乗って馬を試した後者に、次走へ収穫が大きいだろう。ザマローレルは、直線伸びて入着を果たしたものの現時点でスピード負け。フジエスギャラントも同様のことがいえる。ロイヤルボスは、馬体のハリ、気合とも本物にみえなかった。復調まで少し時間が必要か。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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