マイルグランプリ(4月18日 大井 サラ4歳以上 別定 SII 1600m)
今年からG2→SIIと呼称が変わったが、南関東古馬OPにとって、かしわ記念→帝王賞、春の王道へ続く重要なステップレース。その勝ち馬は、コンサートボーイ、アブクマポーロ、昨年アジュディミツオーなど、錚々たる名前が並ぶ。過去10年、1番人気[4-0-4-2]、2番人気[4-1-0-5]、3番人気[2-4-0-5]。1番人気の勝率こそ高くないが、いわゆる上位拮抗。ことごとく1〜3番人気馬の勝利に終わった。馬券上、穴のパターンは、昨年アジュディミツオー(単1.4倍)→コアレスタイム(13番人気)に代表される、◎→無印の組み合わせ。馬単16,630円だから、今思えばこれはおいしい。
所属別。船橋=6勝、2着5回、大井=3勝、2着5回、川崎1勝。近年は他重賞と同様の流れで、船橋所属馬が断然優勢。一昨年、昨年と、船橋ワンツースリーが続いている。牝馬は、05年プルザトリガー2着があるだけで[0-1-0-9]。創設以来12年、まだ勝ち馬は出ていない。逃げた馬=7、2、1、4、2、1、2、2、1、3着。力さえあれば、仮に目標になっても押し切ってしまう傾向。展開うんぬんより、実績と持ちタイムが優先する。
◎フジノウェーブ
(56御神本)
○ナイキアディライト
(57戸崎)
▲コアレスタイム
(56今野)
△コアレスハンター
(56山田信)
△アウスレーゼ
(55真島)
△チョウサンタイガー
(56石崎駿)
△カセギガシラ
(56繁田)
イブキオネスト
(56的場文)
フジノウェーブは、昨春からノンストップの9連勝。前走「東京シティ盃」で見事に初タイトルを獲得した。何とも勢いにあふれる上昇馬。高橋三郎厩舎が、馬の成長、適性を見つつじっくり育てあげてきた経緯があり、先行差し自在、距離面も1200m〜2000mまでほぼ万能。ここで1600m(SII)をクリアすれば、次は「かしわ記念」→「帝王賞」、いよいよ王道(Jpnロード)にリーチがかかる。いわゆる総合力に秀でたタイプで、厳しい流れになればなるほど真価発揮のイメージか。父ブラックタイアフェアーは、米BCクラシック勝ち馬。むしろ晩成型といっていい。
ナイキアディライトは、前走そのシティ盃で4コーナー先頭の2着。7歳馬ながらスピードに衰えはない。一昨年このレースを1分37秒8の快時計で勝ち、昨年はアジュディミツオーに捲られながら合格ラインの3着だった。再びベスト条件で完全燃焼。実績、貫禄からは一騎打ち、むろん展開しだいで逆転の期待もある。混戦になった際の爆発力でコアレスタイム、キャリアとしぶとさでコアレスハンター。以下、牡馬相手に無欲で乗れるアウスレーゼ、順調の強みでチョウサンタイガー、カセギガシラ。ちなみに、怪我で欠場していた的場文騎手は今開催から復帰する。