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サンタアニタT・展望

  • 2007年07月30日(月) 23時49分
 サンタアニタT(8月1日 大井 サラ3歳以上 ハンデ 南関東SIII 1600m)

 実質第28回目を迎えるマイル重賞。96年まで「関東盃」の名称で施行されてきた。古くはテツノカチドキ、ガルダンが制し、以後、ジョージモナーク、アブクマポーロ、インテリパワー、優勝馬にはかつての南関スターホースがずらりと並ぶ。そして昨年の勝ち馬ボンネビルレコード。現在SIII(旧G3)だが、歴史上の格は本来高い。

 過去10年のデータ。1番人気[5-1-0-4]、2番人気[2-3-1-4]、3番人気[2-1-1-6]。4番人気以下の勝ち馬は00年キクオブメイスンだけで、超A級の出走が少なくなった近年でも総じて堅い。格上馬VS夏の上昇馬、前者の貫禄勝ちというケースが目立っている。所属別では、大井=6勝、2着6、船橋=3勝、2着4、川崎=1勝。最近では珍しく、ホーム大井所属馬が強い。“夏に強い”が定説の牝馬だが、[0-0-0-14]。このレースに限っては不思議なほど結果が出ない。逃げた馬=2、1、4、2、3、6、3、7、4、2着。あくまで顔ぶれしだいだが、昨年ベルモントソレイユ2着など、内枠を引いた逃げ馬はプラスアルファの評価だろう。

◎アンコーラ
(53・戸崎)
○ベルモントノーヴァ
(53・石崎駿)
▲モエレソーブラッズ
(53・真島)
△ショーターザトッシ
(53・今野)
△シーチャリオット
(56・内田博)
△ベルモントギルダー
(55・石崎隆)
△ホクトアサティス
(53・早田秀)
インターセフォー
(53・張田)
サンキョウチャイナ
(53・坂井)
ウエノマルクン
(55・鈴木啓)

 前フリで“格上有利”と書いたが、今年はそれらしい馬が見当たらない。シーチャリオットはまさしく幻の3冠馬で、実績、潜在能力は認めても、現実に当時のきらめきが失せている。他に実績上位といえばウエノマルクンだが、こちらは大井記念、東京記念などで個性を示した生粋のステイヤー。少なくともここで推したい馬ではない。

 アンコーラを狙った。昨秋からほぼ1年に及ぶ長期休養。しかし前走「スターライトC」で復帰、結果7着ながら反応のいいレースぶりで見せ場を作った。昨夏準OPを3連勝。当時マズルブラスト(今季大井記念勝ち)を問題にせず、ひとつハマっての瞬発力は相当のものがある。父エムアイブランはJRA重賞4勝、帝王賞、大賞典、アブクマポーロ、メイセイオペラ相手に善戦した逞しいダート巧者。母メロウブーケはロジータの姪にあたる。好きな血統。芦毛・夏型のイメージもある。今回穴人気程度なら馬券的妙味も十分とみたい。

 ベルモントノーヴァは、すでに交流牝馬G通用の切れ者に成長している。大井1600mは昨夏「トゥインクルレディー賞」2着。牝馬劣勢のデータは気になるものの、ごくストレートな予想なら◎でもいいだろう。石崎駿Jで[4-1-0-3]と相性のよさ。ただ好調期がかなり長く続いただけに気配重視の必要はある。前走転入2戦目で「武蔵野OP=1200m」を勝ったモエレソーブラッズは、元来短距離馬でもなくさらに前進が期待できる。ベルモントギルダーはすでに完成されたマイラーだが、兄ストームと較べ底力ひと息。むしろ今季充実一途ショーターザトッシ、久々を叩いてここ照準ホクトアサティスに食指が動く。昨秋川崎「スパーキングサマーC」同様、人気のつかみにくい組み合わせ。アンコーラから手広く流す。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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