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サンタアニタT・回顧

  • 2007年08月06日(月) 12時20分
 サンタアニタT(8月1日 サラ3歳以上 ハンデ SIII 1600m良)

△(1)ショーターザトッシ 1分38秒0
△(2)シーチャリオット クビ
(3)インターセフォー 3/4
○(4)ベルモントノーヴァ 1/2
△(5)ベルモントギルダー 3
……………………
△(8)ホクトアサティス
▲(13)モエレソーブラッズ
◎(15)アンコーラ

単1390円
馬複2150円
馬単5890円
3連複9740円
3連単80460円

 ショーターザトッシが、好位から鮮やかに抜け出し、重賞初制覇を遂げた。ベルモントファラオ(3〜4角競走中止)、ホクトアサティス、インターセフォーと続いた流れは、1000m通過59.9秒、少し速めの平均ペース。ショーターザトッシは中団よりやや前、掛かりもせず、促されもせず、ごく淡々とレースを進める。それでいて直線入口、前を行くホクトアサティス、インターセフォーのすぐ外へ早々と馬体が合った。「軽い馬場だから前々勝負。馬が自分で動いてくれました。どんどん強くなっている。今のデキはとにかく凄い」(今野騎手)。上昇馬の勢い、集中力とはまさしくこれか。あと1Fでグイッと抜け出し、追いすがるシーチャリオットを余裕十分に突き放した。1600m=1分38秒0は過去10年中第1位。高速馬場を割り引いても堂々たる勝利といえる。

 ショーターザトッシは南関東通算[7-6-7-20]の5歳牡馬(2歳時東海デビュー)。条件級時代が長く、それも4歳時まではスプリンターのイメージが強かった。しかしアグネスカミカゼ×タケシバオーという逞しい血統背景の後押しか、キャリアとともに飛躍的なパワーアップ。今春は「大井記念=2600m」・5着、ルースリンド級と好勝負するまでの地力を蓄えていた。「手のかからない利口な馬。自分自身で成長していく。3走前、JRAの芝(福島テレビOP)を使ったのもきいているかな…」(月岡調教師)。師は開業3年目、重賞初制覇の新進トレーナー。厩舎自体にも勢いが溢れている。同馬はこの後しばらく放牧休養。秋には交流Gロードの夢が出た。

 シーチャリオットは9分通り復調。3歳時故障カムバック後では、最も中身の濃いレースをした。あとは最後競り合ってからの踏ん張りだろう。かつての闘志が100%まで戻ってくるか。やはり、大井右回りがフィーリングに合うようだ。インターセフォーも短〜マイルなら展開不問で絶対スピードが活きてくる。直線で前が開かず、厳しい競馬になったベルモントノーヴァも結果4着なら合格点(上がり37.4秒)。逆に好位置を進みながらで、これに3馬身離されたベルモントギルダーは、瞬発力、パワーの点で限界を感じさせる。◎に推したアンコーラは、スタート出遅れがあったにせよふがいない大敗。パドックから寂しく映る馬体で昨夏のような活気がなかった。予想上はどうしようもない空振り。体調の読み違いと反省する。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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