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日本テレビ盃

  • 2007年09月24日(月) 13時48分
 日本テレビ盃(9月24日 船橋 サラ3歳上 別定 SIII 1800m)

 インフルエンザ禍。今年は南関東馬限定SIII、交流ダートG外の施行を余儀なくされた(1着賞金4000→1200万円に減額)。もっともレース自体の伝統には重みがあり(今年第54回目)、春の「ダイオライト記念」と双璧をなす船橋競馬大イベント。南関東馬同士で戦ってきた時代でも、例えばトムカウント、アマゾンオペラ、帝王賞レベルの名馬が、一貫重厚な歴史を作ってきた。スパイラルカーブ採用など、地方競馬中、最も正統、オーソドックスとされる船橋コース、それも距離1800mなら、JBCクラシック(大井・10月31日)へ十分つながるステップと考えたい。なおアジュディミツオーは、現在まだ放牧中。復帰まで少し時間がかかる(早くて年内)状況。一方フリオーソは、短期放牧を経て川島正行厩舎へすでに帰厩、船橋本馬場で調教開始。秋初戦を「武蔵野S」(10月27日・東京1600m)に選ぶと聞いた。

◎シーチャリオット
(56・今野)
○ナイキアディライト
(58・内田博)
▲コアレスデジタル
(56・山田信)
△サウンドサンデー
(54・石崎駿)
△ベルモントギルダー
(56・石崎隆)
△マルカカイゼル
(56・金子)
サンキューウィン
(56・左海)
イシノダンシング
(56・戸崎)

 シーチャリオットが正念場を迎えている。前走サンタアニタT・2着。早め先頭ショーターザトッシに結果惜しくも振り切られたが、3〜4コーナー自らグイとハミをとり、いい脚を長く使った。相手をねじ伏せようという本来の闘志復活。3歳春、東京ダービー直後によもやの骨折。その後長く引きずったジレンマ、トラウマからも、ようやく脱出の気配とみえる。その3歳時、羽田盃→東京ダービーは、レースぶり、時計を含めひとこと圧巻。誇張でなく“10年に1度のスターホース”と思わせた。自身いいリズムさえ戻れば潜在能力が違うはず。JBCクラシックへ向け、強い勝ち方ができるかどうか。同世代のライバル・カネヒキリが依然戦線離脱中だけに、なおのこと力が入る。

 ナイキアディライトは、かしわ記念勝ち、帝王賞2着など堂々たるGI級。とりわけ日本テレビ盃は相性がよく、4歳秋にはアジュディミツオーを正攻法で退けている。高齢(7歳)はさておき、前走京成盃グランドマイラーズ完勝で現実に健在アピール。少なくともシーチャリオットを除けば断然の力関係といえるだろう。3か月ぶりでも稽古だけで仕上がるタイプだ。追い切りでシーチャリオットをアオる勢いをみせたコアレスデジタルが単穴。兵庫ゴールドTで、リミットレスビッドの3着など全国レベル通用の末脚があり、1800mまでは折り合いひとつで何とかなる。上昇馬サウンドサンデーが軽量を利してどう迫るか。重賞初挑戦でも、この少頭数、緩ペースなら瞬発力を生かせそうだ。良血ベルモントギルダーはこじんまりまとまってしまった嫌いがあり、むしろ意外な混戦になってマルカカイゼル。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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