東京盃(10月3日 大井 サラ3歳以上 別定 JpnII 1200m重)
○(1)リミットレスビッド 1分11秒3
◎(2)メイショウバトラー 3/4
△(3)ベルモントサンダー 3/4
△(4)アグネスジェダイ クビ
(5)コアレスタイム 1
…………………
▲(6)トウショウギア
△(9)ブルーローレンス
△(10)ニホンピロサート
単420円
馬複390円
馬単1070円
3連複2220円
3連単10300円
リミットレスビッドが鮮やかな連覇を飾った。スタートから激しい先行争いはイメージ通り。3角、いったんモエレソーブラッズが内から首をのぞかせ、続いてイチモンジ、キンセイブレイド。しかし絶対スピードに優るトウショウギアが外から一気に捲っていく。リミットレスビッドはその直後、前を射程圏に入れながらひと呼吸仕掛けを待つ。出遅れ気味、力任せに追い上げたメイショウバトラーのインを狙った。直線あと1F、GOサインと同時に弾けるような瞬発力。「道中3番手くらいは行けそうでしだが、相手を見ながら折り合うレース。何より馬群を割ってくる根性が素晴らしい。1度乗っている(昨年=根岸S制覇)馬だけど、当時よりパワーアップしています(内田博J)。最後3/4馬身差は、道中の運び、タイミング、集約すればジョッキーの“コース経験”に尽きるだろう。寸分の隙もないレースぶりで強敵を封じ込めた。
リミットレスビッドは、これで[12-6-6-16]、地方交流G・4勝目。サンデーサイレンス×ノーザンテースト、そのエッセンスともいうべきスプリント能力、競馬センス、さらに勝負根性を併せ持ち、深いダートにめっぽう強い。馬混みにひるまない精神力、追われて重心が沈むパワフルな走法。「今日は秋初戦(3か月ぶり)で7〜8分くらいと思っていた。ジョッキーが底力を引き出してくれました。いいイメージでJBCに向かえます」(加用正調教師)。今年は本番が同じ大井1200mという点で、よりチャンスが大きいだろう(昨年=川崎1600m・3着)。年齢こそ8歳だが、一貫慎重に使われ、フル稼働といえば7歳になった昨年から。まだまだ“旬”が続きそうなムードがある。
メイショウバトラーは負けて強し。電撃6F戦のスタートミスはやはり致命的で、結果力だけに頼る競馬となった。ゴール際猛然と伸び、あと2〜3完歩で捕えたイメージ。1200m適性自体は問題なく、当日9kg増。少々太く映った馬体からも本番への手応えは十分つかんだ。3着ベルモントサンダーも感触がいい。終始外々を回りながら勝ち馬に0.2秒差。追ってから実にしぶとく、JRA時の実績以上にパワーと逞しさを備えている。次走は流れひとつ、位置取りひとつでチャンスが浮かぶ。アグネスジェダイは、捲ったトウショウギアの直後から理想的な運びとみえた。短距離のスペシャリストは否定しないが多分に早熟。底力を問われると一歩譲る。一方トウショウギアはやや掛かった面もあり、次走が改めて試金石か。コアレスタイムも善戦だが、年齢から大幅良化は疑問がある。ブルーローレンス、ニホンピロサートは闘志の感じられない凡走。他馬が成長した近況から本番も厳しくなった。
※文中の重賞の格付けは、新表記を使用しております。